FIRE後の暮らし方

FIRE後に住む場所はどこがいい?生活費と交通で国内移住先を比較

2022年11月24日

=当ブログではアフィリエイト広告を利用しています=

FIRE後の住む場所を生活費と交通の観点から比較する記事のサムネイル画像

FIRE後の住む場所を考えるとき、「おすすめの移住先」や「住みやすい街ランキング」を見ていませんか?

FIRE後の住む場所選びは、実際には人気や知名度だけでは決められません。

特にFIRE後は、現役時代よりも毎月の固定費が重要になります。
家賃が高ければ、そのぶん必要資産も増えますし、生活コストが高い街では、取り崩し額も大きくなりやすいです。
その一方で、家賃だけを優先してしまうと、車が必要だったり、日常生活が不便だったりして、生活の満足度が下がってしまう可能性が高いです。

FIRE後の生活では、現役時代よりも毎月の固定費が重要になってきます。

私自身もFIRE後の住む場所を考えたとき、まず決めたのは「家賃」と「車なし生活」の2つでした。
FIRE前の家計簿からFIRE後の支出を想定し、家賃は上限8万円、できれば7万円以内、理想は6万円以内にしたいと考えていました。
そのうえで、自分の趣味や公共交通機関、気候や生活環境との相性を見ていき、最終的に福岡へ移住しています。

この記事では、こうした実体験も踏まえながら、FIRE後の住む場所を考えるうえで重要だと感じた次の3つの軸から、国内の有力候補をみていきます。

  • 家賃
  • 公共交通機関
  • 生活利便性

単なる移住おすすめランキングではなく、FIRE後に無理なく暮らせる場所をどう考えるかを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください

FIRE後の住む場所を考えるとき、つい「移住先おすすめ」や「住みやすい街ランキング」を見たくなります。
ただ、FIRE後の住まい選びは、人気や知名度だけで決められないはずです。

理由はシンプルで、FIRE後は現役時代よりも固定費の負担が大きくなるからです。
特に家賃は支出の中でも大きく、住む場所によって必要資産がかなり変わります

その一方で、家賃だけで決めると、車が必要だったり、生活が不便だったりと、せっかくFIREしたのに不満が出てしまいます。
だからこそ、FIRE後の住む場所は「どの街が人気か」ではなく、自分の判断軸を先に決めることが大切です。

私自身も、最初から福岡に住みたいと決めていたわけではありません
まずは家賃と車なし生活を絶対条件に置き、そのうえで趣味や気候、交通や生活環境との相性を見ながら候補を絞っていきました。


1-1|FIRE後は家賃の高さが想像以上に効く

FIRE後の住む場所で最初に重視したいのは、やはり家賃です。
現役時代は多少高くても給与で吸収しやすいですが、FIRE後はそうはいきません。

特に意識したいのは、FIRE直後の数年です。
相場が弱い時期に支出が多いと、資産面だけでなく心理的にも不安定になりやすくなります。

私自身が家賃を絶対条件にした理由は、次の3つです。

参考

  • FIRE後はリターンの順序リスクを無視しにくい
  • 4%ルールがある程度成り立つ前提でも、厳しい相場環境では余裕がなくなる
  • 家賃は毎月ほぼ固定で出ていく大きな支出

そのため、FIRE前の家計簿からFIRE後の支出を想定し、家賃にどこまで出せるかを逆算しました。

私のFIRE後の生活基準

  • 月の支出総額:20万円
    →家賃の上限:8万円、できれば:7万円以内、理想:6万円以内
  • 年間の特別支出:30万~50万円程度

月20万円の生活では、家賃が1万円違うだけでも支出全体で5%変わります。
FIRE後はこの差がじわじわ効いてくるので、家賃は重視したほうがよいと考えています。


1-2|交通や生活利便性も大切だが、まずは固定費を抑えられるかが重要

もちろん、家賃が安ければそれで良いわけではありません。
安いだけの街を選ぶと、生活に車が必要だったり、買い物や通院が不便だったりして、長期では住みにくくなることがあります。

一方で、便利さを優先しすぎると家賃は上がりやすく、必要資産額も増えやすくなります。FIRE後は、このバランス感覚が大事です。

整理すると、住む場所選びで見たいのは次の3点です。

  • 家賃:固定費を無理なく抑えられるか
  • 交通:車なしでも生活しやすいか
  • 生活利便性:買い物や病院など、日常生活に困りにくいか

つまり、FIRE後の住む場所は

ポイント

  • 便利さだけで選ばない
  • 安さだけでも選ばない
  • 便利さを落としすぎない範囲で固定費を下げる

この考え方で見てバランスをとるのが重要で、この記事でも、この3つの軸を中心に候補地を整理していきます。


1-3|候補を絞る条件と、最後に決める条件は分けて考える

住む場所の選択が難しくなるのは、最初からすべてを一度に決めようとするからです。
家賃、交通、生活利便性、気候、趣味、実家との距離、街の雰囲気まで一気に考えると、どうしても判断がぶれやすくなります

そのため、最初は比較しやすい条件で候補を絞るのがおすすめです。
例えば、

  • 家賃が予算内に収まるか
  • 車なしでも生活できるか
  • ある程度の都市規模や生活機能があるか

といった条件です。

そのうえで、候補が絞れてから、

  • 趣味に合うか
  • 気候が合うか
  • 実家や友人との距離感はどうか
  • 街の雰囲気が合うか

といった相性を見ていくほうが決めやすくなります。

私自身も、まずは家賃と車なし生活を絶対条件にしました。
そのうえで、

簡単な流れ

  1. 交通の利便性・生活環境
  2. 趣味や好きなこと
  3. 気候

の順番で見ていき、最終的な移住先を決めています。

FIRE後の住む場所は、ランキングで決めるものではなく、判断軸を決めて候補を絞り、最後に相性を確認して決めると失敗しないと思います。

住む場所を比較するとき、最初から家賃だけを見ると、候補が広がりすぎたり、逆に安さだけで判断しやすくなります。
そのため今回は、まず一定の生活条件を満たしやすい都市を絞るところから始めました。

FIRE後の住む場所では、家賃の安さは重要です。
ただ、それと同じくらい、車なしでも暮らしやすいか、日常生活に困りにくいかも大事です。
そこで最初の段階では、都市の規模や将来性も含めて候補を絞り、そのうえで公共交通機関と生活利便性を確認していきました


2-1|最初の絞り込みは「人口規模・人口動態・年齢構成」で行った

最初の絞り込みでは、いきなり主観で街を選ぶのではなく、まずは比較しやすい条件で候補都市を抽出しました。
使った条件は次の3つです。

条件

  • 人口30万人以上
  • 2015年→2020年の人口増減率が -1.0%以上
  • 65歳以下割合が全国平均より高い

この条件を置いた理由は、FIRE後に暮らすうえで、一定の生活機能があり、将来的にも極端に縮小しにくい都市を候補にしたかったからです。

人口30万人以上という条件は、商業施設、医療、交通など、日常生活の利便性をある程度確保しやすい都市に絞るためです。
また、人口減少が緩やかで、65歳以下の割合が比較的高い都市は、今後も街の活力や生活機能を維持しやすいと考えました。

なお、この条件は最終的に住む街を決める条件ではありません。あくまで、最初に候補を絞るための条件です。
最終的には、気候や趣味、実家との距離、街の雰囲気なども含めて考える必要があります。

今回この条件で見ていく中で、地方編は28都市、関東圏編は16都市の候補が残りました。
そのうえで次に、FIRE後の暮らしに直結しやすい公共交通機関と生活利便性を確認しています。


2-2|人口で絞った候補都市に対して、公共交通機関と生活利便性を確認した

人口条件だけでは、FIRE後に住みやすい街かどうかまではわかりません。車なし移住を前提に考えるなら、交通と生活利便性の確認は欠かせません。
そこで次に見たのが、公共交通機関と生活利便性です。

ここで確認したかったのは、主に次の2点です。

  • 車なしでも生活しやすいか
  • 買い物や病院など、日常生活が無理なくできるか

FIRE後は車の維持費も固定費として効いてきます。そのため、家賃が安くても車が必須になる街だと、思ったほど生活コストが下がらないことがあります。また、日常生活の利便性が低いと、住み始めてから不便さが気になりやすくなります。

この段階では、鉄道や地下鉄、路面電車、バスなどの交通網に加えて、スーパー、病院、商業施設などの揃いやすさも確認しました。
すると、人口規模だけでは見えにくかった差も見えてきます。

例えば、地方都市の中には市全体では車依存が残るものの、中心部なら車なしでも十分現実的な都市があります。
一方で、人口規模のわりに交通の弱さや生活圏の広さから、FIRE後の車なし生活はやや厳しい都市もありました。

最初の絞り込みでは人口条件を使い、次の段階で実際の暮らしやすさを見ていくことで、候補地をより現実的に整理しています。


2-3|地方と関東圏で分けて比較した理由

今回の比較では、地方都市と関東圏を分けて考えています。これは、家賃水準も交通事情も大きく違うためです。

地方都市は、家賃を抑えやすい一方で、都市ごとに交通や生活利便性の差が出やすいです。
一方、関東圏は全体として交通や生活利便性が高い都市が多いものの、家賃は高くなりやすく、さらに都内アクセスという独自の強みがあります。

そのため、地方都市と関東圏を同じ土俵で並べるよりも、

ポイント

  • 地方では「家賃を下げつつ、車なし生活ができるか」
  • 関東圏では「利便性を残しながら、家賃をどこまで抑えられるか」

という形で分けたほうが、FIRE後の住む場所としては比較しやすいと考えました。

この記事でもその考え方に沿って、まずは候補都市の絞り込み方を整理し、そのあとで地方編・関東圏編それぞれの有力候補を見ていきます。

人口条件や生活条件で候補を絞ったあと、次に重視したのが家賃です。
FIRE後の住む場所では、やはり家賃が固定費の中心になりやすいため、実際に住める賃貸物件があるかを確認することは欠かせません。

移住記事では街の魅力やイメージが先に語られやすいですが、現実には「住みたい街」と「条件に合う賃貸がある街」は必ずしも一致しません
私自身も、理想として考えていた場所と、実際に住める場所には違いがあると感じました。

そのため今回は、SUUMOで条件をそろえて賃貸を確認し、家賃からさらに候補を絞り込んでいます。


3-1|SUUMOで確認した賃貸条件と比較の前提

家賃の比較では、できるだけ実際に住むことを想定しやすい条件にそろえました。

今回の条件は次のとおりです。

賃貸物件の条件

  • 1LDK:30㎡以上
  • 2LDK:40㎡以上
  • 管理費・共益費込み
  • 築15年以内
  • 駅徒歩15分以内
  • マンションタイプ

※家賃比較は2026年3月中旬時点のSUUMO検索結果をもとに確認しています。

この条件にしたのは、単に安い物件を探すのではなく、FIRE後に現実的に住みやすい物件水準で見たかったからです。
例えば、築年数が古すぎたり、駅から遠すぎたりすると、家賃が安くても生活のしやすさが変わってきます。

また、マンションタイプにそろえたのも、建物条件の差をある程度ならしたかったためです。
地域によって物件事情は異なりますが、少なくとも「同じような感覚で住めるか」を比較しやすくするために、この条件で見ています。


3-2|家賃は「最安値」ではなく、現実的に選べる水準で見た

家賃を見るときに注意したかったのは、最安値だけでは判断しないことです。たまたま1件だけ安い物件があっても、実際に自分が住む時にその物件があるとは限りません

そこで今回は、

  • その価格帯で複数の候補があるか
  • 条件内で現実的に選べるか

を重視しました。

つまり、「この街は最安で何万円だったか」ではなく、この街ならどのくらいの家賃を見れば無理なく選べるかという見方です。

この考え方で見ていくと、同じ人口規模の都市でもかなり差がありました。また、地方と関東圏では家賃の水準が大きく違うため、評価基準も分けています。

例えば、地方では1LDKが6万~7万円台なら現実的ですが、関東圏ではその水準で選べる都市はかなり限られます。
逆に関東圏では、交通や生活利便性が高いぶん、ある程度家賃が上がるのは避けにくいです。

そのため、家賃評価では「安いか高いか」だけでなく、その地域の中でFIRE後に無理なく住める物件が見つかるかを重視しています。


3-3|人口条件で残った都市から、家賃調査で有力候補をさらに絞った

実際にSUUMOで賃貸条件を確認してみると、人口条件だけでは見えなかった差がありました。
人口規模や生活条件だけを見ると候補に入る都市でも、実際には

  • 条件に合う物件がかなり少ない
  • 家賃が思った以上に高い
  • 1LDKは何とかなりそうでも、2LDKはかなり高い

といったケースがありました。

逆に、家賃・交通・生活利便性のバランスが良く、FIRE後でも現実的に住みやすそうな都市も見えてきました。

その結果、地方編では

地方はココがおすすめ

  • 札幌
  • 広島
  • 福岡
  • 熊本

を本命候補とし、番外編として宮崎も補足で取り上げる形にしています。

また、関東圏では

関東圏はココがおすすめ

  • 千葉
  • さいたま
  • 川口

を有力候補とし、番外編として宇都宮も候補に残しました。

この流れで見ると、住む場所選びは「人気の街を並べる」よりも、一定の条件で候補を絞り、さらに家賃で現実性を確認していくほうが、FIRE後の住む場所として考えやすくなります。

次章からは、この絞り込みを踏まえて、まずは地方都市の有力候補から見ていきます。

人口条件や生活条件で候補を絞り、さらに賃貸条件まで確認していくと、地方都市の中でもFIRE後に住みやすそうな街はある程度絞られてきます。今回、地方編で有力候補として残ったのは、札幌・広島・福岡・熊本の4都市です。

もちろん、地方都市はこの4つだけではありません。
ただ、FIRE後の住む場所として考えると、単に家賃が安いだけではなく、車なしでも暮らしやすいことや、日常生活に困りにくいことも大切です。
その条件まで含めて見たとき、この4都市はかなりバランスが良いと感じました。

ここでは、それぞれの都市の特徴を簡単に整理していきます。


4-1|札幌|家賃の安さと都市機能のバランスが非常に良い

家賃:◎/交通:◎/生活利便性:◎
家賃目安:1LDKは5万円前後でも現実的、2LDKは7万円前後から物件がある

札幌は、今回見た地方都市の中でも家賃の安さが一歩抜けている候補です。中心部を少し外せば、1LDKは5万円前後でも現実的で、2LDKも7万円前後から物件があります。
FIRE後の固定費を抑えたい人にとって、この家賃水準はかなり魅力的です。

そのうえで、地下鉄やJRがしっかりしており、車なし生活との相性も良いです。
商業施設や病院、日常の買い物環境もそろっていて、生活利便性も高く、家賃を抑えつつ都市機能も確保しやすいのが札幌の良さだと思います。

札幌が向いているのは、例えば次のような人です。

札幌が向いている人

  • 家賃をできるだけ抑えたい
  • 車なしでも生活しやすい地方都市を探したい
  • 都市機能や便利さもある程度ほしい

一方で、最大の注意点はやはり気候です。雪や寒さへの適性は重要なので、この点は家賃や利便性とは別にしっかり考えたほうがよいと思います。


4-2|広島|車なし生活との相性が良く、総合バランスが良い

家賃:○/交通:◎/生活利便性:◎
家賃目安:1LDKは7万円前後、2LDKは9万円前後が現実的

広島は、地方都市の中でも交通と生活利便性のバランスが良い都市です。路面電車、バス、JRがあり、車なし生活との相性がかなり良いのが大きな魅力です。

家賃だけを見ると、札幌や熊本ほど安いわけではありません。ただ、1LDKは7万円前後、2LDKは9万円前後で物件があり、交通や日常生活の便利さまで含めると、現実的な水準だと感じました。

広島が向いているのは、次のような人です。

広島が向いている人

  • 車なしで生活しやすい地方都市を探したい
  • 家賃だけでなく、日常の便利さも重視したい
  • 地方でも都市としてのまとまりがある街に住みたい

大きな弱点が少ないぶん、逆に「圧倒的な家賃の安さ」を求める人には少し物足りないかもしれません。ただ、FIRE後の暮らしを総合的に考えると、安定感のある候補だと思います。


4-3|福岡|利便性を落とさず固定費も抑えやすい

家賃:○/交通:◎/生活利便性:◎
家賃目安:1LDKは7万円前後、2LDKは9万円前後が現実的

福岡は、地方都市の中でも利便性と家賃のバランスが良いと感じます。札幌や熊本ほど家賃が安いわけではありませんが、交通の便利さや生活利便性を考えると、便利さを落としすぎずに固定費を抑えやすい都市です。

私自身も、家賃と車なし生活を絶対条件にして候補地を絞った結果、最終的に福岡市西部へ移住しました。
本当は糸島市を候補にしていましたが、実際に賃貸を探してみると条件に合う物件はそれほど多くなく、最終的には別のエリアに落ち着いています。
この経験からも、移住先選びでは「住みたい街」だけでなく、実際に住める物件があるかがかなり重要だと感じました。

想定していた家賃は5万円台でしたが、実際には6万円台になっています。
それでも、駅徒歩15分圏で車なしでも今のところ困っておらず、電動自転車やカーシェアで十分生活できています。そのため、家賃と利便性のバランスという意味でも、結果的に納得感のある移住になりました

福岡の魅力として特に大きいと感じるのは、都市機能と自然の距離感です。中心部から少し離れるだけで海辺や自然が近くなり、私の場合は海辺の散歩や釣りが日常に入りました。さらに、空港アクセスが非常に良く、アジア方面の海外旅行とも相性が良いのも魅力です。

福岡が向いているのは、次のような人です。

福岡が向いている人

  • 便利さを落としすぎずに固定費を抑えたい
  • 車なし生活を前提に地方移住したい
  • 趣味や旅行との相性も重視したい

一方で、注意点もあります。私が実際に住んで感じたのは、冬の天気の悪さと、春先の花粉・黄砂・PM2.5です。このあたりは福岡のデメリットとして、あらかじめ意識しておいたほうがよいと思います。


4-4|熊本|家賃の安さを重視するなら有力候補

家賃:◎/交通:○/生活利便性:○
家賃目安:1LDKは6万円前後、2LDKは8万円前後が現実的

熊本は、今回の地方編の中でも家賃の安さが大きな魅力です。1LDKは6万円前後、2LDKも8万円前後から物件があり、FIRE後の固定費を抑えたいという意味では相性が良い候補だと思います。

交通や生活利便性では福岡や広島に一歩譲る部分はありますが、中心部を前提にすれば、十分現実的に暮らしやすい街だと思います。そのため、「地方移住をしたいが、まずは家賃を下げたい」という人には有力です。

熊本が向いているのは、次のような人です。

熊本が向いてる人

  • 家賃の安さを優先したい
  • 利便性は一定水準あれば十分と考える
  • できるだけ暖かいところが良い

逆に、交通や都市機能まで含めてできるだけ高いバランスを求めるなら、福岡や広島のほうが合う人も多いと思います。
そのため熊本は、総合力より家賃重視の人に向いた都市として見るとわかりやすいです。


4-5|番外編:宮崎|中心部なら低コストで穏やかに暮らしやすい

家賃:◎/交通:△/生活利便性:△
家賃目安:1LDKは6万円前後、2LDKは8万円前後が現実的

宮崎は本命4都市には入れませんでしたが、番外編としてはかなり面白い候補です。理由はシンプルで、家賃を抑えやすいからです。

1LDKは6万円前後、2LDKも8万円前後で物件があり、地方で固定費を下げたい人には魅力があります。交通や生活利便性では、札幌・広島・福岡のような水準ではありませんが、中心部や駅周辺に住む前提であれば、車なしでも一定程度は暮らしやすいです。

宮崎が向いているのは、次のような人です。

宮崎が向いてる人

  • 家賃を抑えたい
  • 大都市ほどの利便性は求めていない
  • 落ち着いた暮らしを重視したい

本命4都市に入れなかったのは、交通と生活利便性の総合バランスで一歩劣るためです。ただ、FIRE後の住む場所は最終的に、趣味や気候などの相性も大きいので、こうした都市も候補として知っておく価値はあると思います。
海も近いので、私の次の移住候補は宮崎です。

関東圏は、地方都市に比べると家賃が上がりやすい一方で、交通や生活利便性は全体として高い都市が多いです。
そのため、FIRE後の住む場所として考えるときは、便利さをどこまで残したいかと家賃をどこまで許容するかのバランスが重要になります。

今回、関東圏で有力候補として残ったのは、千葉・さいたま・川口の3都市です。また、家賃重視の番外候補として宇都宮も残しました。

関東圏では、地方都市のように「家賃を大きく下げる」というよりも、利便性を残しながら、どこまで家賃を抑えられるかという視点で見ると整理しやすいです。


5-1|千葉|家賃・交通・生活利便性のバランスが良い

家賃:◎/交通:◎/生活利便性:◎
家賃目安:1LDKは8万円前後、2LDKは11万円前後が現実的

千葉は、今回見た関東圏の中でもかなりバランスが良い候補です。1LDKは8万円前後、2LDKも11万円前後で物件があり、関東圏の中では家賃を比較的抑えやすい水準だと感じました。

そのうえで、交通と生活利便性も高いです。JRや京成などの路線が使いやすく、日常生活に必要な商業施設や病院もそろいやすいため、車なしでも暮らしやすいです。
FIRE後に関東圏へ残ることを考えるなら、まず有力候補に入れやすい都市だと思います。

千葉が向いているのは、次のような人です。

千葉が向いている人

  • 都内のアクセスはそこそこで良い
  • 家賃をできるだけ抑えたい
  • 交通や生活利便性もある程度ほしい

関東圏の中では現実的な水準ですが、地方都市と比べると、やはり家賃は一段上がります。そのため、「関東圏の中ではバランスが良い」ということになります。


5-2|さいたま|利便性を重視したい人に向く

家賃:○/交通:◎/生活利便性:◎
家賃目安:1LDKは9万円前後、2LDKは13万円前後が現実的

さいたまは、関東圏の中でも利便性を重視したい人に向く候補です。家賃は千葉より少し上がりますが、そのぶん交通や生活利便性の高さが魅力です。

都内アクセスが良く、日常生活の便利さも高いため、FIRE後でも生活の不便さを感じにくい環境を作りやすいです。「固定費はある程度許容しても、便利さを落としたくない」という人にはかなり相性が良いと思います。

さいたまが向いているのは、次のような人です。

さいたまが向いている人

  • 関東圏の便利さをできるだけ残したい
  • 都内アクセスも重視したい
  • 家賃は少し高くても、生活利便性を優先したい

一方で、FIRE後の固定費という観点では、1LDKで9万円前後、2LDKで13万円前後は安くはありません。そのため、家賃を最優先で抑えたい人よりは、利便性と家賃のバランスを取りたい人向けの都市だと思います。


5-3|川口|都内近接の便利さを残しながら住み替えやすい

家賃:○/交通:◎/生活利便性:◎
家賃目安:1LDKは10万円前後、2LDKは13万円前後が現実的

川口は、関東圏の中でも都内近接の便利さを残しやすい候補です。家賃は千葉やさいたまよりやや高く、1LDKは10万円前後、2LDKは13万円前後が目安になります。そのぶん都内への近さや生活利便性の高さは大きな魅力です。

FIRE後でも、都内との距離感をあまり変えたくない人や、関東の便利さを手放しすぎたくない人には現実的です。特に、生活圏や人間関係を大きく変えたくない人には向いている都市だと思います。

川口が向いているのは、次のような人です。

川口が向いている人

  • 都内近接の便利さを重視したい
  • 関東の生活圏をあまり変えたくない
  • 家賃はやや高くても、交通や生活利便性を優先したい

一方で、FIRE後の固定費削減という意味では、家賃の軽減を期待する都市ではありません。そのため川口は、家賃を大きく下げるより、便利さを残すことを優先したい人向けと考えるとわかりやすいです。
また、都内近接で便利な反面、駅周辺によっては好みが分かれる可能性もあるため、実際の住環境まで確認して判断したほうがよいと思います。


5-4|番外編:宇都宮|家賃重視なら関東圏で有力

家賃:◎/交通:△/生活利便性:○
家賃目安:1LDKは8万円前後、2LDKは9万円前後が現実的

宇都宮は、本命3都市には入れませんでしたが、関東圏の中で家賃を重視するなら有力な候補です。1LDKは8万円前後、2LDKも9万円前後で物件があるため、関東圏の中では一番家賃を抑えやすいです。

その一方で、交通や生活利便性では、千葉・さいたま・川口ほどの便利さはありません。中心部なら一定程度の利便性はありますが、関東圏の中で見れば、車なし生活との相性はやや落ちます

宇都宮が向いているのは、次のような人です。

宇都宮が向いている人

  • 関東圏で家賃をできるだけ抑えたい
  • 利便性は一定水準あれば十分
  • 都内へのアクセスは必要最低限

本命3都市に入れなかったのは、交通と生活利便性の総合バランスで一歩劣るためです。ただ、FIRE後に関東圏で家賃を抑えたい人にとっては、十分検討に値する候補だと思います。

ここまで見てきたように、地方都市にも関東圏にも、それぞれ住みやすい候補はあります。ただ、FIRE後の住む場所を考えるときに、やはり大きいのは家賃差です。

地方都市は家賃を抑えやすいため、固定費全体を削減しやすいです。一方で関東圏は、交通や生活利便性、都内アクセスなどの魅力がある反面、家賃は高くなりやすくなります。

FIRE後の住む場所として地方都市と関東圏を家賃、交通、生活利便性で比較した表
地方都市と関東圏は、家賃と利便性のバランス

そのため、地方に住むか、関東圏に残るかは、単純に「どちらが優れているか」ではなく、家賃差をどう受け止めるかで変わってきます。


6-1|家賃が月2万円違うと、必要資産は600万〜700万円前後変わる

FIRE後の住む場所で家賃が重要になるのは、単に毎月の支出が増えるからだけではありません。家賃差は、そのまま必要資産額の差にもつながるからです。

例えば、家賃が月2万円違うと、年間では24万円の差になります。これを4%ルールで考えると、単純計算でも必要資産は約600万円変わります。さらに、実際には税金もかかるので、実効税率まで考えると700万円前後の差になる感覚です。

整理すると、次のようになります。

  • 家賃差:月2万円
  • 年間差額:24万円
  • 4%ルール換算:約600万円
  • 税金まで考慮:約700万円前後

この差は、FIRE目線ではかなり大きいと思います。生活費の中で1万円、2万円の違いは小さく見えがちですが、取り崩しを前提にすると、必要資産額には大きな差が出ます。

私自身もこの差は大きいと感じていました。そのため、地方移住を考えるうえで、家賃差は大きな判断材料になっています。


6-2|固定費を下げたいなら地方都市、利便性を残したいなら関東圏

この違いをシンプルに整理すると、地方都市と関東圏は次のようになります。

地方都市が向いている人

  • 家賃をできるだけ抑えたい
  • 固定費を削減してFIRE後の安心感を高めたい
  • 利便性は多少犠牲にしても問題ない

関東圏が向いている人

  • 都内アクセスや交通の便利さを重視したい
  • 医療、商業施設、人との距離感を残したい
  • 家賃はある程度許容しても利便性を優先したい

地方都市の魅力は、固定費を下げやすいことです。特に家賃と車の維持費の両方を抑えられれば、FIRE後の支出はかなり軽減しやすくなります。

一方で、関東圏の魅力は、生活基盤を大きく変えずにいられることです。交通、買い物、医療、人間関係など、現役時代からの便利さがそのままなのは大きなメリットです。

そのため、どちらが正解というよりも、

 ● 固定費の削減を優先するか
 ● 利便性や距離感を優先するか

で選ぶことになります。


6-3|最後は趣味・気候・実家距離・街の雰囲気で決める

家賃や交通、生活利便性で候補を絞ったあと、最後に効いてくるのはやはり相性です。ここはランキングでは決めにくく、実際には個人差が出る部分だと思います。

私自身も、最終的には

  • 海釣り
  • 国内/海外への旅行
  • 気候
  • 関東との距離感

といった要素を見ながら、移住先を決めています。

福岡は家賃と利便性のバランスが良く、空港アクセスも非常に便利でした。一方で、実際に住んでみると、冬の天気の悪さや、春先の花粉・黄砂・PM2.5は気になる点でした。こうした部分は、数値だけでは見えにくいですが、長く暮らすうえでは大事です。
また、友人や知人が関東にいるため、地方移住には少し寂しさもあります。ただ、福岡から東京は飛行機で1時間ちょっとなので、下手に関東の遠い場所へ行くより行き来しやすいと感じることもあります。

このように、最後は

  • 趣味に合うか
  • 気候が合うか
  • 実家や友人との距離感はどうか
  • その街で気持ちよく暮らせそうか

まで含めて決めることが大切です。

「国内移住でおすすめの街」を探す人も多いと思いますが、FIRE後はランキングより判断軸のほうが大切だと思います。家賃差をしっかり意識しながら、最後は自分に合う暮らし方で選ぶのが、一番納得感のある選び方だと思います。

ここまで、FIRE後の住む場所を考えるための判断軸と、有力候補になりやすい都市を整理してきました。ただ、実際に移住先や住み替え先を検討する段階では、もう少し細かく比較したくなると思います。

例えば、

  • 地方都市どうしで、家賃や交通、生活利便性を比べたい
  • 関東圏の中で、どの都市が現実的かをもう少し詳しく見たい
  • 自分の条件に近い候補をもう一段絞りたい

といったケースです。

そのため、地方都市の比較と、関東圏の比較は別記事で詳しく整理しています。ここから先は、自分が気になっている方向に合わせて読み進めてもらうのがおすすめです。


7-1|地方都市の比較は317の記事で詳しく解説

地方移住を前向きに考えている場合は、地方都市比較の記事のほうが参考になると思います。そちらでは、札幌、広島、福岡、熊本に加えて、番外候補も含めながら、家賃・交通・生活利便性の観点でもう少し詳しく整理しています。

特に、次のような人は地方都市比較の記事を見たほうが選びやすくなります。

  • 家賃をどこまで下げられるかを詳しく見たい
  • 車なし生活がしやすい地方都市を比べたい
  • 地方都市ごとの違いを横並びで確認したい

地方移住は、同じ「地方都市」でもかなり性格が違います。そのため、気になる人は地方編の比較記事で、もう一段詳しく絞り込んでみてください。


7-2|関東圏の比較は444の記事で詳しく解説

一方で、関東圏に残ることを考えている場合は、関東圏比較の記事のほうが参考になるはずです。そちらでは、千葉、さいたま、川口、宇都宮などを中心に、家賃・交通・生活利便性に加えて、関東圏ならではの視点も含めて整理しています。

特に、次のような人は関東圏比較の記事を見たほうが判断しやすいです。

  • 関東圏に残りつつ、家賃をどこまで抑えられるか知りたい
  • 都内アクセスも含めて比較したい
  • 地方移住までは考えていないが、固定費は下げたい

関東圏は全体に利便性が高いぶん、家賃が下がりにくいこともあります。利便性と家賃のバランスを見極め、候補をもう少し具体的に絞りたい場合は、関東圏比較の記事もあわせて見てみてください。

FIRE後の住む場所を考えるときは、単なる移住先ランキングではなく、まずは自分がどこまで固定費を許容できるかを整理することが大切です。特に家賃は支出の中でも大きく、月1万円、2万円の違いでも、必要資産額には影響します

その一方で、家賃が安いだけの街を選べばよいわけでもありません。車が必須だったり、日常生活が不便だったりすると、長く暮らすうえで不満が出やすくなります。だからこそ、FIRE後の住む場所は、家賃・公共交通機関・生活利便性のバランスで考えるのが現実的だと思います。

今回整理した中では、地方なら札幌・広島・福岡・熊本、関東圏なら千葉・さいたま・川口が、有力候補として見えてきました。

最後に決める段階では、趣味や気候、実家や友人との距離、街の雰囲気など、相性の部分も無視できません。

FIRE後の住む場所に正解は1つではありません。だからこそ、人気の街に引っ張られるのではなく、自分にとって無理なく続けやすい暮らし方は何かという視点で考えるのが、一番納得感のある選び方だと思います。


FIREに関して役立ちそうな情報やFIRE生活について、Xで発信しています。
更新情報もリアルタイムでお知らせしていますので、よければフォローしていただけると嬉しいです。
👉 @naota22_ をフォローする

-FIRE後の暮らし方