FIREに向けて

円建てS&P500と米国債をトリニティスタディの4%ルールで取り崩したシミュレーション(1982年から40年分)

2022年9月24日

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トリニティスタディの4%ルールで取り崩す最適解の1つとされている、株式75%債券25%のポートフォリオは、円建ての場合どうなっていたのか?を過去40年分シミュレーションしてみます。

日本でFIRE(Financial Independence, Retire Early)=経済的自由を達成するため、円建てのS&P500と米国債(10年)でも出口戦略としてトリニティスタディが成り立つのか、大切なポイントになると思います。

今回もS&P500のみのポートフォリオ同様、4.5%、5.0%のシミュレーションも実施しています。

今回の結論

・トリニティスタディの4%ルールは円建てのS&P500と米国債(株式75%債券25%)でも概ね通用する
・S&P500のみの場合と比較すると、株式75%債券25%で取り崩しを4.5~5.0%は厳しい結果

※何より、暴落時に資産が減っても冷静でいられる精神力が大切な気がする・・・

1.円建てS&P500と米国債(10年)を4.0%で取り崩したシミュレーション

1982年から毎年1月にFIREしたと仮定した過去のシミュレーションを実施しています。

条件は以下の通りです。

  • FIRE時の資産1億円(S&P500:7500万円 米国債(10年):2500万円)
  • 毎月333,333円(S&P500:250,000円 米国債(10年):83,333円)を月初に取り崩し(年400万円)
  • S&P500の株価、米国債(10年)先物価格、ドル円の為替は月初の終値ベースで算出
  • インフレ率は考慮せず
  • 配当再投資は米国債のみ考慮(12月に配当再投資)

なお、FIRE成功は、”30年資金が枯渇することなく取り崩せるのか?”という観点となります。

シミュレーション結果

  • 2022年8月時点で資産が枯渇したパターンはなし
  • 2022年8月時点で資産が元の1億円を下回ったのは1998年、1999年、2000年、2001年、2002年にFIREした5パターン
  • 上記5パターン以外は、2022年8月時点で1億円以上の資産になっている

1992年以降は30年経っていないためFIRE成功とは言えませんが、一番資産が減った1999年にFIREした場合でも2022年8月時点で2991万円資産が残っているため、最低7年分と考えるとFIRE成功と考えても良いと思われます。

ただし、S&P500のみのポートフォリオの場合でも、1970年以降の50年間でFIREに失敗(30年資産が持たなかった)したのは、1970年、1971年、1973年の3パターンのみでした。この3年間がどうだったのか?は米国債のデータがないため検証できずです。

1982年以降にFIREした場合は成功率100%なので、円建てでもトリニティスタディの4%ルールはFIRE出口戦略として有効であると考えます。

2.円建てS&P500と米国債(10年)を4.5%で取り崩したシミュレーション

4%ルールではなく、4.5%で取り崩した場合はどうなるか?ということで、

毎月の取り崩しを333,333円(年間400万円)から375,000円(年間450万円)

としたシミュレーションも実施してみました。

シミュレーション結果

  • 2022年8月時点で資産が枯渇したのは1999年にFIREした1パターンのみ
  • 1999年にFIREした場合、23年2ヶ月で資産が枯渇
  • 2022年8月時点で資産が元の1億円を下回ったのは、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2007年にFIREした6パターン
  • 上記6パターン以外は、2022年8月時点で1億円以上の資産になっている

4.5%の取り崩しにした場合、1999年にFIREした場合は明らかな失敗となりますが、2000年、2001年、2002年にFIREした場合についても、2022年8月時点の資産が、

2000年:残り資産1687万円
2001年:残り資産695万円
2002年:残り資産3007万円

となっていますので、厳しく見て、現時点で現金化した場合はFIRE失敗という結果と考えるべきと思います。

4.5%で取り崩してしまうと、40回中4回失敗となり90%の成功率ということになりますので、完全FIREの出口戦略としては厳しいです。

3.円建てS&P500と米国債(10年)を5.0%で取り崩したシミュレーション

次に5%で取り崩した場合はどうなるか?ということで、

毎月の取り崩しを333,333円(年間400万円)から416,666円(年間500万円)

としたシミュレーションも実施しています。

シミュレーション結果

  • 2022年8月時点で資産が枯渇したのは1999年、2001年にFIREした2パターン
  • 1999年にFIREした場合は18年2ヶ月、2001年にFIREした場合は20年7ヶ月で資産が枯渇
  • 2022年8月時点で資産が元の1億円を下回ったのは1985年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2006年、2007年の9パターン
  • 上記9パターン以外は、2022年8月時点で1億円以上の資産になっている

5.0%の取り崩しにした場合、1999年、2001年は明らな失敗となりますが、1998年、2000年、2002年、2007年にFIREした場合についても、2022年8月時点の資産が、

1998年:残り資産699万円
2000年:残り資産353万円
2002年:残り資産284万円
2007年:残り資産5837万円

となっていますので、4.5%の時と同様、厳しく見て現時点で現金化した場合はFIRE失敗という結果と考えるべきと思います。

5.0%で取り崩してしまうと、40回中6回失敗となり85%の成功率ということになりますので、完全FIREの出口戦略としてはダメだと思われます。


今回は株式75%債券25%の円建てにおける過去取り崩しシミュレーション結果でしたが、いかがでしょうか?

円建てS&P500のみの時と同様、トリニティスタディの4%ルールが株式75%債券25%の円建てでも、概ね通用すると考えられますので、FIREの出口戦略としては4%ルールで良いと思われます。

ただし、S&P500のみの時よりもシミュレーション期間が10年短いため、あくまで目安ということになります。

円建てS&P500のみの取り崩しシミュレーションはこちらの記事でどうぞ。

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比較の記事はこちらにあります。

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