FIREに向けて

【独身・夫婦向け】リタイア後の安い移住先のおすすめ地方都市

2022年8月27日

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生活費の中で30~35%を占めることになる住宅費。ここが節約できれば、経済的自立と早期リタイアであるFIRE(Financial Independence, Retire Early)が近づいてきます。
FIREを目指していない場合でも、趣味や娯楽に使えるお金が増えて生活が豊かになることを考えれば、リタイア後の移住は考えるべきテーマであると思います。

今回は、”人口50万人以上の大都市で都会的な暮らし””できるだけ安い賃料”で実現する都市を考察します。

リタイア、セミリタイア後の安い国内大都市の移住先考察

今回の結論

・家賃最優先であれば、北九州市か姫路市がおすすめです
・関東圏、関西圏への移動を考えると静岡市も候補としては考えても良いと思う


ただし、札幌市、熊本市も同じレベル、もしくはそれ以上に家賃を抑えることができる(特に札幌市はすごい!)

1.国内大都市で安い移住先候補の選定方法

当ブログでは、40代独身の視点から、

【 家賃さえ安ければそれで良し!ではなく、リタイア後にそれなりの暮らしがしたい! 】

ということで国内の移住先について考察してきたが、今回は

人口が減少している大都市であれば、”賃料が安く都会的な暮らしができるのではないか?”

ということで、以下のような条件で国内大都市の移住候補先を考察してみます。

・人口50万人以上の都市
・直近5年間で1%以上人口減少している(全国平均は0.7%減少)
・生活するうえで便利な都市の中心地(買い物、飲食など)
・独身、もしくは夫婦2人暮らしを前提とした1LDKか2LDKの築浅マンションがそれなりにヒットする
・家賃が7万円以内に収まる

持ち家として購入するのであれば、人口減少していると資産価値が目減りする可能性があるため戸惑うところですが、賃貸であれば逆に家賃が安く済む可能性があります。

2.移住の候補大都市について

国内の都市で以下の条件を満たしている都市は6つです。
 ・人口50万人以上の都市
 ・直近5年間で1%以上人口減少している(全国平均は0.7%減少)

なお、人口推移や年齢別人口構成比については、e-Statの統計データを参考にしています。

<人口減少率2%以上>
・新潟県新潟市
・福岡県北九州市

<人口減少率1%以上>
・静岡県静岡市
・大阪府堺市
・鹿児島県鹿児島市
・兵庫県姫路市

※人口減少率順となっています※

3.候補都市の家賃と交通について

大都市が候補であるため、中心部は生活するうえで不便なものはないと考えます。そのため、移住候補の大都市から”家賃相場””交通面(特に関東圏への出やすさなど)”を考察していきます。

 家賃相場の考察

各都市の中心となる駅周辺の物件を、それなりの暮らしという前提で以下条件で調べてみる。

築10年以内、1LDK/2LDK、35㎡以上、家賃上限70,000円、木造除く

結果は以下の通りで、家賃は安めではあるものの、残念ながら期待した(6万円を切るレベル)ほどではなかった。

新潟市北九州市静岡市堺市鹿児島市姫路市
×

<×評価となった堺市について>
物件は非常に豊富であるが、月7万円ではかなり厳しく、最低でも月8万円は必要となり、それでも中心部から若干外す必要がある。ただし、大阪府の大規模都市の中では安いほうではあるのは間違いないです。

<△評価となった新潟市、静岡市、鹿児島市について>
まず、新潟市と静岡市は物件数がそれなりにありますが、鹿児島市は物件数が少ないです。どの都市も月7万円ですと中心部の物件はなく、中心部から少し外れたところを選ぶ必要があり、中心部の物件を選ぶのであれば新潟市、静岡市は月8万円、鹿児島市は月7.5万円は必要となりそうです。

<○評価となった姫路市、◎評価となった北九州市について>
姫路市、北九州市、どちらも物件の絶対数が非常に多い(堺市と同じレベル)です。そして、月7万円でどちらの都市も中心部の物件を選べますが、姫路市は月6.5万円、北九州市は月6万円まで落としても物件を選ぶことができそうです。

そのため、家賃と物件数ということであれば、北九州市か姫路市がおすすめとなります。

 交通について

次に交通面を考えていきます。家賃×評価となった堺市は考察から外していますが、ご了承ください。

何を重視するか?にも寄りますが、概ね、以下のような評価です。

新潟市北九州市静岡市堺市鹿児島市姫路市

まず、家賃評価で◎となった北九州市は、小倉から新幹線で大阪へ、北九州空港から飛行機で羽田へと、時間はかかってしまいますが移動手段は悪くはありません。また、中心地から北九州空港も40分程度で移動できるため、これも悪くないと考えます。ただ、北九州空港の国内便は羽田便しかないのは残念ではあります。

次に、家賃評価○の姫路市は、新幹線で大阪へは1時間、東京へは3時間という具合です。飛行機については、神戸空港か伊丹空港を利用することになりますが、どちらもアクセスには1時間以上かかってしまいます。ただ、どちらも大きな空港であるため、国内旅行はもちろん、海外旅行含めて旅行好きであれば、メリットであると考えます。

最後に、家賃評価△の新潟市、静岡市、鹿児島市について、この中では静岡市が東京、大阪へ新幹線でそれぞれ1時間、2時間でアクセスできるため、一番便利であると思います。また、静岡空港は中心地から1時間程度と若干遠いものの、新千歳、福岡、那覇など、主要な地方都市便があるのも良いです。

次に、新潟市は東京へは新幹線で2時間、大阪へは新潟空港利用となり3時間はかかります。新潟空港は30分程度で中心部からアクセス可能で、新千歳、大阪、名古屋、福岡などをカバーしているものの、便数が少ないのがネックかもしれません。

鹿児島市は新幹線があるものの、さすがにこれで本州へ行くのは厳しく、九州内での利用が前提になると思われます。そうなると鹿児島空港の利用になりますが、北九州市同様、中心地から40分程度でアクセスできます。国内便は羽田、大阪、名古屋はもちろん、那覇や神戸などの便もあるため、時間はかかりますが、どこにでも出られます。

<安い移住先のおすすめ大都市>

家賃を優先とした大都市のおすすめ移住先は以下の通りです。

・家賃最優先であれば、北九州市か姫路市がおすすめです
・関東圏、関西圏への移動を考えると静岡市も候補としては考えても良いと思う

しかしながら、家賃の面でいくと、こちらの記事でご紹介したように、

札幌市、熊本市は家賃6万円でも物件が出てくるうえ、札幌市に至っては家賃5万円でも物件が出てくる

ことがわかっているため、人口減少している地方都市へ移住するかは、交通や気候、趣味なども考慮したうえで検討していく必要があります。

ご興味があれば、以下の記事もご覧ください。

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