
FIRE後に住む場所を考えるとき、地方移住が話題になりやすい一方で、「できれば関東圏に残りたい」と考える人も多いと思います。
実際、関東圏には都内アクセスの良さ、公共交通の充実、医療や商業施設の多さなど、家賃の高さに見合うだけの強みがあります。一方で、FIRE後は毎月の固定費が資産寿命に直結しやすいため、家賃の重さは無視しにくくなります。
私自身は最終的に福岡へ移住しましたが、その過程で改めて感じたのは、関東圏は便利さが非常に強い反面、家賃を抑えつつ住環境まで維持するのは簡単ではないということでした。特に、車なしで暮らしたい、都内へのアクセスもある程度は残したい、という条件を入れると、候補はかなり絞られます。
そこでこの記事では、関東の人気ランキングではなく、FIRE後に関東圏で住む場所を考える人に向けて、家賃・都内アクセス・車なし生活という条件で住み替え候補を比較します。首都圏で固定費を下げたい人や、都内アクセスを保ちながら住み替えたい人が、現実的な候補を絞り込めるように整理していきます。
単に「どこが有名か」「どこが人気か」を見るのではなく、固定費を抑えながら、生活利便性も極端には落とさない関東圏の選び方を整理したい人に向けた記事です。
この記事を読むとわかること
・都内アクセスを重視するならどのタイプが合うか
・家賃と利便性のバランスを取るならどこが有力か
・家賃を優先するならどこまで候補が広がるか
1.FIRE後に関東圏で住み替え先を考えるとき、何が難しいのか

1-1|関東圏は便利だが、FIRE後は家賃の重さが効きやすい
FIRE後に住む場所を考えるとき、関東圏はやはり悩ましい地域です。都内へのアクセスが良く、公共交通も発達していて、医療や商業施設も充実しているため、生活のしやすさはかなり高いからです。
ただ、その便利さの分だけ家賃も重くなりやすく、FIRE後はこの固定費の差が無視しにくくなります。特に、駅に近い、築年数が比較的新しい、広さもある、といった条件を求めると、家賃は一気に上がりやすいです。
私自身も、関東圏では家賃を抑えつつ住環境まで維持するのは簡単ではないと感じました。FIRE後は支出全体を見ながら住まいを選ぶ必要があるため、関東圏では「便利さにどこまでお金を払うか」をかなり意識することになると思います。
この章で押さえておきたいポイント
・関東圏は生活利便性が高い
・その一方で、家賃の高さがFIRE後の固定費に効きやすい
・住環境の条件を維持しようとすると、家賃はさらに上がりやすい
・関東圏では「便利さ」と「固定費」のバランスが重要になる
1-2|それでも関東圏に残る価値は十分ある
ただ、だからといって地方移住が正解で、関東圏に残るのが不正解だとは思いません。実際、関東圏には家賃の高さに見合うだけの強みがあります。
都内へ出やすく、鉄道網が発達していて、車がなくても生活しやすい地域が多いこと。医療機関や大型商業施設が充実し、日常の選択肢が多いこと。こうした点は、関東圏ならではの大きな魅力です。
私自身も以前は川崎駅徒歩5分の場所に住んでいたので、首都圏の便利さはかなり実感しています。さらに、友人や知人との距離感を保ちやすいことや、これまで築いてきた生活圏を大きく変えずに済むことも、関東圏に残る価値の一つだと思います。
関東圏に残る主なメリット
・都内アクセスが良く、人とのつながりを保ちやすい
・公共交通が強く、車なし生活がしやすい都市が多い
・医療・商業施設が充実している
・日常の選択肢が多く、生活の満足度を保ちやすい
1-3|この記事では「人気ランキング」ではなく、家賃・都内アクセス・車なし生活で比較する
このように、関東圏には強みもありますが、FIRE後に住む場所として考えると、単純に「人気の街」や「住みたい街ランキング」で決めるのはあまり合わないと思います。
ランキング系の記事では、通勤のしやすさや街のイメージ、人気度が中心になりやすく、FIRE後に重視したい固定費や車の必要度、生活コスト全体までは見えにくいからです。FIRE後の住み替えでは、むしろ「どれだけ便利か」だけでなく、「その便利さに対して家賃が見合うか」を見たほうが判断しやすくなります。
そこでこの記事では、関東圏の候補都市を次の3つの軸で比較します。
この記事の比較軸
家賃
固定費をどこまで抑えやすいか
都内アクセス
東京方面への出やすさをどこまで確保できるか
車なし生活のしやすさ
鉄道・買い物・医療などを含め、徒歩や公共交通で暮らしやすいか
この記事で見たいのは、「関東で人気の街はどこか」ではありません。FIRE後も関東圏に住むなら、家賃・利便性・車なし生活のバランスが取れた現実的な候補はどこかです。
その前提で比較していくと、同じ関東圏でも、「都内アクセスを優先したい人」「家賃とのバランスを取りたい人」「まず固定費を下げたい人」で、有力候補がかなり変わってきます。
2.今回の関東圏比較で重視した条件

2-1|単身は1LDK、夫婦2人は2LDKを前提に比較する
関東圏の住み替え先を比較するとき、まず前提として決めておきたいのが、どの間取りを基準に見るかです。ここが曖昧だと、都市ごとの比較がかなりぶれやすくなります。
今回の記事では、単身なら1LDK、夫婦2人なら2LDKを基本の前提にしました。理由は、FIRE後の暮らしでは、単に「住めるかどうか」ではなく、無理なく暮らし続けられるかが大事だからです。
ワンルームや1Kまで広げると、確かに家賃は安く見えやすくなります。ただ、在宅時間が長くなりやすいFIRE後の暮らしでは、居住スペースにある程度のゆとりがあったほうが、生活の満足度を保ちやすいと思います。
また、夫婦2人暮らしでは、1LDKでも暮らせなくはありませんが、長く住むことを考えると、生活動線や荷物の置き場、来客時の使いやすさなども含めて、2LDKのほうが現実的です。
今回の間取り条件
・単身なら1LDK
・夫婦2人なら2LDK
この前提にした理由
・極端に切り詰めた前提にはしない
・住めるだけでなく、暮らしやすさも見る
・単身と夫婦2人で、現実的な基準をそろえる
2-2|家賃は「最安値」ではなく、現実的に選べる水準で見る
住み替え先を比較するとき、家賃は最も気になる要素の一つですが、最安値だけで見ると実態とかなりずれやすいです。
たとえば、SUUMOなどで検索すると、かなり安い物件が見つかることがあります。ただ、その中には駅からかなり遠いものや、築年数がかなり古いもの、条件が限られるものも含まれます。そうした物件まで含めてしまうと、「その都市は家賃が安い」と見えても、実際に選びやすい水準とは違ってしまいます。
FIRE後の住まい選びでは、家賃を下げることは大事ですが、同時に無理なく住み続けられる条件も大事です。そのため今回は、単に一番安い物件を見るのではなく、ある程度現実的に選びやすい条件帯で比較しています。
家賃比較で避けたい見方
・最安値だけで判断しない
・条件の悪い物件まで含めて安さを強調しない
・築年数や駅距離を無視しない
・「安い=住みやすい」とそのまま結論づけない
つまり、ここで見たいのは、「理論上一番安い街」ではなく、「実際に住み替え先として検討しやすい街はどこか」という点です。この見方にしておくと、家賃比較が単なる数字の並びではなく、現実に住む前提の比較として意味を持ちやすくなります。
2-3|FIRE後の関東圏比較では、都内アクセス・公共交通・生活利便性も重要
関東圏の比較で難しいのは、家賃だけでは判断しにくいことです。地方都市の比較なら、家賃差がかなりわかりやすく出ることがありますが、関東圏では「少し高いが、その分かなり便利」という都市が多くあります。
たとえば、都内に出やすいことは、FIRE後でも価値があります。人とのつながりを保ちやすいですし、用事や娯楽、通院などでも便利だからです。また、鉄道やバスが発達していれば、車を持たずに生活しやすくなり、結果として家計全体ではプラスになる場合もあります。
さらに、駅周辺で買い物や通院が完結しやすいかどうかも重要です。スーパーやドラッグストアが近い、病院が多い、日用品が徒歩圏でそろう、といった条件は、毎日の暮らしやすさに直結します。
そのため、この記事では家賃に加えて、次の3つもあわせて見ています。
家賃以外に重視する比較軸
都内アクセス
東京方面へどれくらい出やすいか
公共交通の強さ
鉄道やバスが使いやすく、車なしでも暮らしやすいか
生活利便性
買い物、医療、日常の用事が徒歩圏や駅周辺で完結しやすいか
関東圏では、家賃が少し高くても、交通や生活利便性の強さで十分候補になる都市があります。逆に、家賃は安くても、車がほぼ必要だったり、駅前生活がしにくかったりすると、FIRE後の暮らしとしては評価が分かれます。
つまり、関東圏の住み替え先は、家賃だけでなく「その家賃でどれだけ便利に暮らせるか」まで見て初めて比較しやすくなるということです。
関東圏比較で見たいポイント
・家賃を抑えやすいか
・東京方面へのアクセスをどこまで保てるか
・車なしでも生活が成り立ちやすいか
・買い物や医療など、日常利便性が十分あるか
次章では、こうした前提をもとに、まずは関東圏の候補都市を家賃面から比較していきます。
3.関東圏の候補16都市を、まず家賃で比較した

FIRE後に関東圏で住み替え先を考えるとき、まず見ておきたいのは家賃です。関東圏は便利な都市が多い一方で、家賃差も小さくありません。そこでまず、この章では候補16都市を家賃面から比較します。
今回の家賃比較では、条件をなるべくそろえるため、以下の条件でSUUMO検索を行いました。
家賃比較の検索条件
・1LDK:30㎡以上
・2LDK:40㎡以上
・築15年以内
・駅徒歩15分以内
・管理費・共益費込み
・マンションタイプ

表を見ると、関東圏の中でも家賃を抑えやすい都市と、家賃が重くなりやすい都市には差があることがわかります。以下では、まず1LDK、次に2LDKの順で見ていきます。
3-1|1LDKで見たときに強い都市
単身向けの前提で1LDKを見ると、比較的強かったのは宇都宮市、千葉市、さいたま市、高崎市あたりです。一方で、川越市、所沢市、市川市、川崎市、藤沢市などは、1LDKでも家賃の重さが残りやすい印象でした。
1LDKで見たときの整理
1LDKで見たときに目立ちやすい都市
・宇都宮市:かなり安い
・千葉市:かなり安い
・さいたま市:関東圏では優秀
・高崎市:比較的抑えやすい
1LDKで見たときの全体感
・宇都宮市・千葉市が強い
・さいたま市も十分有力
・高崎市は単身向けでは見やすい
・川越市・所沢市・市川市・川崎市・藤沢市は重くなりやすい
3-2|2LDKで見たときに強い都市
夫婦2人暮らしを想定して2LDKを見ると、宇都宮市、千葉市、さいたま市、川口市あたりが強めでした。逆に、川崎市、市川市、藤沢市などは、2LDKでは家賃の重さがより目立ちやすい印象です。
2LDKで見たときの整理
2LDKで見たときに目立ちやすい都市
・宇都宮市:かなり安い
・千葉市:かなり安い
・さいたま市:関東圏では優秀
・川口市:比較しやすい水準
2LDKで見たときの全体感
・宇都宮市・千葉市が引き続き強い
・さいたま市も安定して見やすい
・川口市は2LDKで相対的に評価しやすい
・川崎市・市川市・藤沢市は重さが目立ちやすい
3-3|家賃だけで見ると、候補の強弱はある程度見えてくる
ここまでの比較だけでも、家賃面で見たときの強弱はある程度整理できます。まずは宇都宮市・千葉市・さいたま市が有力で、高崎市は単身向けで強さがあり、川口市は2LDKで見やすい印象です。
家賃比較で見えてきたこと
・宇都宮市・千葉市・さいたま市は家賃面で有力
・高崎市は単身向けでは強い
・川口市は2LDKで見やすい
・船橋市・柏市・松戸市は中間的
・市川市・川崎市・藤沢市などは家賃面では重い
次章では、この家賃比較を土台にして、都内アクセス、公共交通、生活利便性もあわせて見ていきます。
4.家賃だけではなく、都内アクセス・公共交通・生活利便性も見る

3章では、関東圏の候補16都市を家賃面から比較しました。ただ、関東圏は家賃だけでは判断しにくく、都内への出やすさや公共交通、日常生活のしやすさにもかなり差があります。そこでこの章では、都内アクセス、公共交通、生活利便性もあわせて見ていきます。

表を見ると、関東圏の中でも、都内へ出やすい都市、車なしで暮らしやすい都市、生活利便性が高い都市には違いがあることがわかります。以下では、その違いを順に整理していきます。
4-1|関東圏では「車なしで暮らしやすいか」が大きい
FIRE後の住み替え先を考えるとき、意外と大きいのが、車なしでも暮らしやすいかという点です。関東圏は鉄道が発達していますが、同じ「駅がある都市」でも、実際の暮らしやすさには差があります。
たとえば、駅周辺にスーパーやドラッグストア、病院、飲食店などがそろっていれば、日常生活はかなり送りやすくなります。一方で、鉄道はあっても、生活に必要な施設が駅前にまとまっていなかったり、エリアによって差が大きかったりすると、車があったほうが便利に感じやすくなります。
今回の比較では、さいたま市、川口市、千葉市、船橋市、横浜市、川崎市あたりは、車なしでも暮らしやすいグループに入ります。一方で、宇都宮市、高崎市、相模原市などは、駅周辺なら生活しやすくても、全体で見ると車依存が残りやすい印象があります。
車なし生活で見たいポイント
・鉄道やバスが使いやすいか
・駅前で買い物や通院がしやすいか
・日常生活が徒歩圏で完結しやすいか
・エリア差が大きすぎないか
車なしでも暮らしやすい都市/車なし生活では少し注意したい都市
車なしでも暮らしやすい都市
・さいたま市
・川口市
・千葉市
・船橋市
・横浜市
・川崎市
車なし生活では少し注意したい都市
・宇都宮市
・高崎市
・相模原市
4-2|都内アクセスを保ちながら住み替えしやすい都市
関東圏に住み続けたい人にとって、やはり大きいのは都内への出やすさをどこまで残せるかだと思います。地方移住と違って、関東圏内の住み替えでは、東京方面との距離を極端に切らずに済むこと自体が大きな価値になります。
この観点で見ると、特に比較しやすいのは、さいたま市、川口市、千葉市、船橋市あたりです。さいたま市と川口市は、都内アクセスの強さがかなり大きいグループです。一方で、千葉市と船橋市は、アクセス一辺倒ではなく、全体のバランスが良い印象があります。
つまり、この4都市は同じ有力候補でも、アクセスをより重視するのか、全体のバランスを重視するのかで見え方が変わってきます。
都内アクセスを残しやすい有力候補
・さいたま市:アクセス重視の本命
・川口市:都内近接の強さが大きい
・千葉市:全体のバランスを取りやすい
・船橋市:アクセスと暮らしやすさの両立を狙いやすい
このグループの見方
・アクセス重視なら:さいたま市・川口市
・バランス重視なら:千葉市・船橋市
4-3|便利だが、固定費の面では慎重に見たい都市もある
関東圏の中には、生活利便性が高く、簡単には外しにくい都市もあります。代表的なのは、横浜市、川崎市、市川市、藤沢市あたりです。
横浜市はその典型で、商業施設の充実や交通の強さ、都市機能の豊富さがあります。川崎市や市川市も、都内近接や生活のしやすさという意味では強みがあります。
ただ、FIRE後の住み替え先として考えると、利便性の高さだけでなく、毎月の固定費とのバランスも意識したくなる都市です。このあたりは、「便利で人気がある」と「FIRE後に現実的か」は必ずしも同じではないことを示していると思います。
利便性は高いが、慎重に比較したい都市
・横浜市
・川崎市
・市川市
・藤沢市
このグループの考え方
・暮らしやすさ自体は高い
・利便性に魅力を感じる人には候補になる
・ただし、固定費まで含めると慎重に見たい
・「人気がある」と「現実的に住みやすい」は分けて考えたい
ここまで見ると、関東圏では、都内アクセス、公共交通、生活利便性まで含めることで、各都市の違いがかなり見えやすくなることがわかります。
5.FIRE後に関東圏で住むなら、重視する条件ごとに候補は変わる

ここまで見てきたように、関東圏の住み替え先は単純に「この街が一番良い」とは決めにくいです。家賃、都内アクセス、車なし生活、生活利便性のどれを重視するかで、有力候補はかなり変わります。
そのため、ここでは都市ごとの人気や知名度ではなく、何を優先するなら、どのタイプの都市を選びやすいかという形で整理していきます。
5-1|都内アクセスを重視するなら、さいたま市・川口市が有力
関東圏に残る以上、やはり都内への出やすさを重視したい人は多いと思います。友人や知人との距離感を保ちたい人もいるでしょうし、通院や娯楽、買い物などで東京方面へ出やすいことに価値を感じる人もいるはずです。
このタイプで有力なのは、さいたま市と川口市です。
さいたま市は、関東圏の中でもかなり総合力が高い都市だと思います。都内アクセスが良く、公共交通も強く、生活利便性も高いため、関東圏に残るメリットを感じやすい都市です。家賃最安というわけではありませんが、アクセス重視で考えるならかなり現実的な候補に入ります。
川口市は、都内近接の強さが大きな魅力です。東京方面へ出やすく、生活のしやすさも高いため、「関東圏に残るなら近さを重視したい」という人には合いやすい都市だと思います。一方で、家賃は軽すぎるわけではないので、固定費最優先の人には少し違うかもしれません。
このタイプが向いている人
・東京方面への出やすさを重視したい
・関東の人間関係や生活圏をなるべく残したい
・利便性を大きく落としたくない
このタイプの候補/意識したいこと
候補
・さいたま市
・川口市
意識したいこと
・家賃最優先の選び方ではない
・利便性の高さにどこまで価値を感じるかが重要
・固定費を大きく下げるというより、関東圏での暮らしやすさを残す選び方に近い
5-2|家賃と都内アクセスのバランスを取りたいなら、千葉市・船橋市・横浜市が候補になる
「都内アクセスだけを最優先するわけではないが、家賃だけで決めるのも違う」と感じる人には、家賃と都内アクセスのバランスで見るのが合っています。
このタイプで候補に入りやすいのは、千葉市、船橋市、横浜市です。
千葉市は、関東圏の中ではかなりバランスの良い都市です。家賃を比較的抑えやすく、公共交通や生活利便性もあり、全体として無理のない住み替え先として考えやすい印象があります。
船橋市は、千葉市よりややアクセス寄りの立ち位置です。家賃だけで見ると最有力ではありませんが、交通の強さと生活のしやすさを含めると、かなり検討しやすい候補に入ります。
横浜市は、この中では少し性格が違います。家賃面だけを見ると軽いとは言いにくいですが、都市機能や商業施設の充実度、暮らしの選択肢の多さには大きな魅力があります。
このタイプが向いている人
・家賃だけでも、アクセスだけでも決めたくない
・全体のバランスで住み替え先を考えたい
・生活利便性もある程度は確保したい
このタイプの候補/特徴
候補
・千葉市
・船橋市
・横浜市
特徴
・千葉市:家賃寄りのバランス型
・船橋市:アクセス寄りのバランス型
・横浜市:利便性や都市機能を重視する型
5-3|まず家賃を抑えたいなら、宇都宮市・高崎市を検討しやすい
FIRE後に必要資産を下げたいという意識が強いなら、まず重視したくなるのは家賃だと思います。その意味で、関東圏の中でも家賃面で候補に入りやすいのは、宇都宮市と高崎市です。
宇都宮市は、1LDKでも2LDKでも家賃を抑えやすく、関東圏の中ではかなり目立つ存在です。高崎市も、特に単身向けでは家賃面の魅力が出やすい都市です。
ただし、この2都市は、さいたま市や川口市のような都内近接型とは性格が違います。関東圏の中で固定費を抑えやすいことは魅力ですが、都内アクセスや車なし生活まで含めると、評価は少し分かれやすいです。
このタイプが向いている人
・まず家賃をできるだけ抑えたい
・関東圏内にとどまりつつ固定費を下げたい
・都内近接よりも生活コストを優先したい
このタイプの候補/意識したいこと
候補
・宇都宮市
・高崎市
意識したいこと
・家賃面ではかなり魅力がある
・その一方で、都内アクセスや車なし生活のしやすさは別で確認したい
・駅周辺中心で考えるかどうかでも印象が変わりやすい
5-4|条件次第では、十分候補になる都市もある
ここまでの主役級候補とは少し違いますが、条件次第では十分候補になる都市もあります。具体的には、柏市、松戸市、相模原市、越谷市あたりです。
これらの都市は、家賃、アクセス、生活利便性のどれかが極端に弱いというより、見る場所や重視条件によって評価が変わりやすいのが特徴です。
たとえば、柏市や松戸市は、関東圏の中では比較対象として十分入ってきますが、千葉市や船橋市ほどわかりやすい強みが見えにくい面もあります。相模原市はエリア差が大きく、どこを前提に考えるかで印象がかなり変わります。越谷市も、条件によっては十分比較に入りますが、主役級候補と比べると少し判断が分かれやすいです。
このタイプの候補/特徴
候補
・柏市
・松戸市
・相模原市
・越谷市
特徴
・条件次第では十分候補になる
・エリア差や駅ごとの差を見たい
・主役級候補ほどのわかりやすさはない
・自分の優先条件に合うかで評価が変わる
5-5|便利でも、FIRE後の固定費目線では慎重に見たい都市もある
一方で、暮らしやすさや知名度はあっても、FIRE後の住み替え先としては慎重に見たい都市もあります。ここでいう慎重に見たい都市は、市川市、川崎市、藤沢市、所沢市、川越市あたりです。
これらの都市は、住みにくいという意味ではありません。実際、利便性やイメージの良さがある都市も多いです。ただ、今回の記事の軸である家賃・都内アクセス・車なし生活のバランスで見ると、少し割高に見えやすかったり、他の候補のほうが有力だったりします。
たとえば川崎市は、利便性そのものはかなり高いですが、固定費の面まで含めると有力な選択肢とは言いにくいです。市川市も都内近接という魅力はありますが、家賃面では慎重になる必要があります。藤沢市、所沢市、川越市も、それぞれ魅力はあるものの、今回の比較軸では強く押しにくい印象です。
このタイプの候補/考え方
候補
・市川市
・川崎市
・藤沢市
・所沢市
・川越市
考え方
・暮らしやすさや人気があっても、FIRE後に最適とは限らない
・固定費まで含めると慎重に見たい
・「住みたい街」と「現実的に住み替えやすい街」は分けて考えたい
ここまで整理すると、関東圏の住み替え先は、アクセス重視か、バランス重視か、家賃重視かでかなり選び方が変わることがわかります。次章では、こうした比較を踏まえて、私自身が関東圏を考えたときに感じたことを、実体験ベースで整理していきます。
6.実際に関東圏を考えて感じたのは、「便利さにどこまで払うか」が答えを分けるということ

6-1|川崎に住んで感じた、首都圏の便利さはやはり強い
私自身は以前、川崎駅徒歩5分の場所に住んでいました。その経験があるからこそ、首都圏の便利さにはやはり大きな価値があると感じています。
まず、生活に必要なものがほとんど近くでそろいます。大型商業施設があり、日常の買い物はもちろん、ちょっとした用事もまとめて済ませやすいです。外食の選択肢も多く、食材の種類も豊富で、生活の自由度はかなり高いと感じました。
また、鉄道が強いので、車がなくても困りにくいのも大きな魅力です。東京方面へも出やすく、日常生活だけでなく、人とのつながりやちょっとした外出のしやすさまで含めて、首都圏の利便性はやはり強いと思います。
こうした便利さは、実際に住んでみるとかなり大きいです。地方移住を考えるようになってから改めて振り返ると、首都圏は単に都会というだけでなく、生活の選択肢が多い地域だったと感じます。
首都圏に住んで感じやすい強み
・大型商業施設が近く、買い物の自由度が高い
・外食や食材の選択肢が多い
・鉄道が強く、車なしでも暮らしやすい
・東京方面へ出やすく、人との距離感も保ちやすい
6-2|その一方で、同じ予算では部屋条件が厳しくなりやすい
ただ、その便利さを実感していたからこそ、関東圏で住み替え先を考えたときには、家賃の重さもかなり意識しました。
同じような予算で物件を探しても、地方と比べると、どうしても部屋は狭くなりやすいです。築年数や建物条件も含めて見ると、「この家賃でこの条件か」と感じることはやはりあります。
特に、FIRE後は住むだけでなく、長く無理なく暮らせるかが大事になります。そのため、単に駅に近いとか、便利そうだというだけでは決めにくく、「この便利さに対して、この家賃を払うかどうか」をかなり考えることになりました。
私が関東圏で物件を見ていて感じたのは、家賃を抑えつつ条件も維持したいと思うと、選択肢はかなり限られるということです。便利な場所は魅力ですが、その分だけ固定費も上がりやすく、どこで折り合いをつけるかが難しいと感じました。
関東圏で物件を探すときに感じやすいこと
・同じ予算でも部屋が狭くなりやすい
・築年数や建物条件まで見ると厳しさを感じやすい
・便利な場所ほど固定費が重くなりやすい
・条件を落とさずに家賃を抑えるのは簡単ではない
6-3|実際に見た中では、千葉はかなり有力だと感じた
そうした前提で関東圏の候補を見ていくと、私の中では千葉はかなり有力に感じました。
理由は、関東圏の中では家賃の重さを比較的抑えやすく、それでいて公共交通や生活利便性も大きく崩れにくいからです。都内アクセスだけを最優先する都市とは少し立ち位置が違いますが、便利さを極端に失わずに、固定費とのバランスを取りやすいという意味で、かなり現実的な候補だと思いました。
もちろん、地方都市と比べれば、同じ予算で得られる広さや建物条件には差があります。そのため、関東圏の中では有力でも、最終的にどこまで固定費を抑えたいかによって判断は変わってきます。
私自身は結果として関東圏を離れる選択をしましたが、それは「関東が悪いから」というより、家賃と車なし生活をどう考えるか、自分なりに整理した結果です。その意味では、関東圏に残る人も、離れる人も、答えはかなり近いところで悩んでいるのだと思います。
実際に千葉が有力に感じた理由
・関東圏の中では家賃を抑えやすい
・公共交通や生活利便性も比較的保ちやすい
・固定費と便利さのバランスを取りやすい
・「関東圏に残りたい人」の現実的な候補になりやすい
このように考えると、関東圏で住み替え先を選ぶときは、便利さをどこまで残したいか、そしてそのためにどこまで固定費を受け入れるかが、結局一番大きな分かれ目になると思います。
なお、FIRE後の移住について全体の判断軸を知りたい人は、総合記事を先に見ると整理しやすいです。
→FIRE後に住む場所はどこがいい?生活費と交通で国内移住先を比較
また、関東圏ではなくFIRE後の地方都市比較まで広げて考えたい場合は、地方都市比較の記事もあわせて参考になると思います。
→FIRE後の地方都市移住おすすめ比較|家賃と交通で現実的に住みやすい街を選ぶ
7.まとめ|FIRE後も関東圏に住むなら、家賃・都内アクセス・車なし生活のバランスで選びたい

FIRE後に関東圏で住む場所を考えるとき、答えは一つではありません。都内への出やすさを重視する人もいれば、固定費をできるだけ抑えたい人もいますし、家賃と利便性のバランスを取りたい人もいると思います。
実際に比較してみると、関東圏は単純な人気や知名度では選びにくく、家賃・都内アクセス・車なし生活のどれを優先するかで、有力候補がかなり変わることがわかります。
都内アクセスを重視するなら、さいたま市や川口市はかなり有力です。家賃と利便性のバランスを取りたいなら、千葉市や船橋市が有力になります。まず固定費を抑えたいなら、宇都宮市や高崎市も候補に入ります。
一方で、横浜市や川崎市、市川市のように、利便性そのものは高くても、FIRE後の固定費まで含めると慎重に見たい都市もあります。つまり、関東圏では「便利だから良い」「安いから良い」だけでは決めにくいということです。
私自身は最終的に関東圏を離れる選択をしましたが、関東圏の便利さそのものを否定しているわけではありません。実際、首都圏で暮らした経験があるからこそ、都内アクセスや生活の選択肢の多さには大きな価値があると感じています。
だからこそ、FIRE後の関東圏比較では、どこが人気かではなく、自分は何を優先するのかを先に整理しておくことが大切だと思います。
FIRE後に関東圏で住む場所を考えるときの整理ポイント
・都内アクセス重視なら、さいたま市・川口市が候補
・バランス重視なら、千葉市・船橋市・横浜市が候補
・家賃重視なら、宇都宮市・高崎市が候補
・人気や知名度ではなく、自分の優先条件で選ぶ
・家賃だけでなく、車なし生活や日常利便性もあわせて見る
関東圏に残るか、地方へ移るかは、結局のところ何を重視するかで変わります。ただ、関東圏に残る場合でも、比較軸をはっきりさせて見ていけば、候補はかなり絞りやすくなります。
FIRE後も関東圏に住むなら、家賃・都内アクセス・車なし生活のバランスで、自分に合った住み替え先を選ぶことが大事だと思います。
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