サイドFIREにはいくら必要？　～シミュレーションガイド～

「サイドFIREって何だろう？」と疑問に思っている方、「経済的自由を手に入れて、自分のペースで働きたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

完全なFIRE（早期退職と経済的独立）に比べ、サイドFIREは個人事業主やフリーランスとして仕事をすることで、少ない資産で実現できるサイドFIREは、多くの人にとって非常に魅力的です。

本記事では、サイドFIREの基本概念から、達成するための具体的なステップ、さらに2000万円や3000万円の資産でサイドFIREを目指す場合のシミュレーションまでを詳しく解説します。

この記事を読むことで、サイドFIREを実現するための道筋が見えてきます。経済的自由を手に入れ、ストレスの少ない充実した生活を目指しましょう！

1. サイドFIREとは？

サイドFIREの定義

サイドFIRE（サイドファイア）とは、「Financial Independence, Retire Early」の略であるFIREの一形態で、完全な早期退職ではなく、個人事業主やフリーランスとして仕事をし生活費の一部を稼ぎながら、経済的な自由を実現するライフスタイルです。

完全な早期退職を目指すFIREとは異なり、サイドFIREでは個人事業主やフリーランスとして働き続けることで経済的自由を目指します。

サイドFIREを達成すると、フルタイムの仕事に縛られず、自分のペースで働くことが可能になります！

サイドFIREとFIREの比較

サイドFIREと完全なFIREには、大きな違いがあります。

FIREのシミュレーション例

FIREを達成するためには、年間生活費の25倍の資産が必要になります。これは「4%ルール」に基づいており、4%ルールとは、年間生活費の4%を引き出しても資産が枯渇しないとされる研究結果です。

サイドFIREのシミュレーション例

サイドFIREでは、必要な資産額はFIREに比べて少なくなります。これは個人事業主やフリーランスとしての収入があるためです。

完全なFIREとサイドFIREの違いをまとめると以下の通りです。

2. サイドFIREにはいくら必要か？

サイドFIRE達成に必要な金額の目安

サイドFIREに必要な金額は、生活費や個人事業主やフリーランスの収入によって異なります。一般的には、4%ルールに基づき、年間生活費の25倍の資産が必要とされますが、副業収入があるため、必要な資産は通常のFIREよりも少なくて大丈夫です。

2000万でサイドFIREするには？

2000万円の資産でサイドFIREする場合、4%ルールに基づくと年間80万円（2000万円 × 4%）を引き出せます。この場合、生活費の残りを個人事業主やフリーランスとしての収入で補う必要があります。

3000万でサイドFIREするには？

3000万円の資産でサイドFIREする場合、4%ルールに基づくと年間120万円（3000万円 × 4%）を引き出せます。この場合、生活費の残りを個人事業主やフリーランスとしての収入で補う必要があります。

3. サイドFIREを達成するためのシミュレーション

シミュレーションに必要なデータ

シミュレーションには、最低限、以下のデータが必要です。

他にも、退職金や年金、住民税や社会保険料なども影響が大きいため、実際にサイドFIREを実行する時には考慮する必要があります。

サイドFIREの目標設定と計画作成

シミュレーションに必要なデータが集まったら、サイドFIREの具体的な計画を立てます。

副業の開始と収入源の多様化

副業を開始し、実際にどのぐらい稼げそうか？を確認します。また、収入源を多様化することで経済的な安定をはかり、収入増加を狙います。

4. サイドFIREのシミュレーション実例　～実際にいくら必要なのか？～

単身世帯と２人以上の世帯の生活費

全国の家計支出を総務省が調査しているので、全国平均からサイドFIREするにはいくら必要なのか？をシミュレーションしてみます。

まずは、総務省が調査している２０２３年の家計における支出は以下の通りです。

ここで注意が必要なのが住居の費用です。持ち家の住宅ローン支払いが含まれていないため、実際の費用とは大きく異なってしまっています。

サイドFIREできれば、住む場所はある程度自由度が高いはずですが、ここでは首都圏を想定し、

としてシミュレーションしてみます。

1. 単身世帯のサイドFIREシミュレーション

総務省の家計調査から、単身世帯の月の生活費は22万5千円として、サイドFIREにはいくら必要なのか？資産2000万、3000万でサイドFIREできるのか？をシミュレーションしていきます。

1-1. 完全FIREに必要な資産は？

完全FIREを達成するためには、年間の生活費の25倍の資産が必要とされていますが、これは4%ルールに基づいており、資産の4%を毎年取り崩すことで生活費をまかなう計算です。

独身で月の生活費が22万5千円の場合、完全FIREを達成するには6750万円の資産が必要です。

1-2. 資産2000万でサイドFIREするのに、副業収入はいくら必要？

資産2000万円でサイドFIREを目指す場合、資産からの引き出しと副業収入で生活費をまかなう必要があります。

資産2000万円でサイドFIREを目指すためには、毎月約15万8千円の副業収入が必要です。

1-3. 資産3000万でサイドFIREするのに、副業収入はいくら必要？

資産3000万円でサイドFIREを目指す場合、資産からの引き出しと副業収入で生活費をまかなう必要があります。

資産3000万円でサイドFIREを目指すためには、毎月約12万5千円の副業収入が必要です。

1-4. 副業収入が月5万円の場合に必要な資産はいくら？

副業収入が月5万円の場合、サイドFIREに必要な資産をシミュレーションします。

副業収入が月5万円の場合、サイドFIREを達成するには5250万円の資産が必要です。

1-5. 副業収入が月10万円の場合に必要な資産はいくら？

副業収入が月10万円の場合、サイドFIREに必要な資産をシミュレーションします。

副業収入が月10万円の場合、サイドFIREを達成するには3750万円の資産が必要です。

2. 2人以上世帯のサイドFIREシミュレーション

総務省の家計調査から、2人以上世帯の月の生活費は39万5千円として、サイドFIREにはいくら必要なのか？資産2000万、3000万でサイドFIREできるのか？をシミュレーションしていきます。

2-1. 完全FIREに必要な資産は？

2人以上世帯で完全FIREを達成するためには、年間の生活費の25倍の資産が必要です。

2人以上世帯で月の生活費が39万5千円の場合、完全FIREを達成するには1億1850万円の資産が必要です。

2-2. 資産2000万でサイドFIREするのに、副業収入はいくら必要？

資産2000万円でサイドFIREを目指す場合、資産からの引き出し額と副業収入で生活費をまかなう必要があります。

資産2000万円でサイドFIREを目指すためには、毎月約32万8千円の副業収入が必要です。

2-3. 資産3000万でサイドFIREするのに、副業収入はいくら必要？

資産3000万円でサイドFIREを目指す場合、資産からの引き出し額と副業収入で生活費をまかなう必要があります。

資産3000万円でサイドFIREを目指すためには、毎月約29万5千円の副業収入が必要です。

2-4. 副業収入が月5万円の場合に必要な資産はいくら？

副業収入が月5万円の場合、サイドFIREに必要な資産をシミュレーションします。

副業収入が月5万円の場合、サイドFIREを達成するには1億350万円の資産が必要です。

2-5. 副業収入が月10万円の場合に必要な資産はいくら？

副業収入が月10万円の場合、サイドFIREに必要な資産をシミュレーションします。

副業収入が月10万円の場合、サイドFIREを達成するには8850万円の資産が必要です。

サイドFIREのシミュレーション まとめ

本記事では、サイドFIREの基本概念から具体的なシミュレーションまでを解説しました。

サイドFIREとは、完全な早期退職を目指すFIREとは異なり、個人事業主やフリーランスとして働き続けながら、経済的自由を実現するライフスタイルです。これにより、少ない資産でもFIREを目指すことができます。

単身世帯と2人以上世帯の平均生活費をもとに、2000万円や3000万円の資産でサイドFIREを目指す場合、必要な副業収入や必要資産額のシミュレーション結果は以下の通りです。

サイドFIREを達成するためには、自分の生活費と副業収入を正確に把握し、具体的な計画を立てることが重要です。シミュレーションを通じて、どの程度の資産が必要かを理解し、目標に向けて計画的に資産を運用することで、経済的自由を手に入れる道が見えてきます。

サイドFIREを達成して、経済的自由とストレスの少ない充実した生活を手に入れませんか？？

貯金だけではサイドFIREするための資産を作るのは難しいため、資産運用は必須になります。

投資が怖い、怪しいと思っている方、インデックスへの長期積立投資の過去シミュレーション記事をご覧ください。

日本円を貯金しているだけですと、どんどん取り残されてしまいますよ！！