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新NISAは”積立投資”か”一括投資”か? ~S&P500 シミュレーション~

2023年8月13日

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※2024/01/11 Update※

新NISAの積立投資と一括投資比較

2024年から新しくなるNISA制度ですが、投資枠が拡大して年間の上限である360万円を”毎月30万円つみたてる”か、”年初に一括で360万円を投資する”か、迷っていないでしょうか?

お悩みポイント

  • 年間上限の360万円まで投資する予定だけど、”つみたて”と”一括投資”どちらが有利なのか?
  • ”積立投資”と”一括投資”どのぐらい差がつくのか?
  • 年初に一括で360万円も投資するのはリスクが大きいのでは?
  • シミュレーターで年利5%計算なら簡単だけど、実際の株価だとどうなるのか?

今回の記事では、多くの方が積立投資の投資先として選んでいるS&P500を、1871年~2023年まで、それぞれの年で投資を開始した152年分(139回)をシミュレーションしています。

1.新NISA概要

2024年から始まる新NISA制度は、非課税投資枠の拡大や非課税保有期間の無期限化など、現行のNISA制度と比べて大きく変わり投資額、期間ともに大幅に拡大されました。

具体的な投資額について、新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類の口座を併用することができ、年間投資枠は最大360万円、生涯非課税限度額は1800万円まで広がっています。

出典:金融庁ウェブサイト(新しいNISA

今回は、投資枠の年間上限である360万円まで毎年投資できる資金力のある方が、”毎月つみたてる”か”年初一括投資する”か、過去のデータをシミュレーションすることで、”おそらくこれが最適解”をご紹介します。

2021年から投資を始めた初心者のブログ管理人「なおた」は、成長投資枠も含めて、すべてS&P500か全世界株式(通称オルカン)の投資信託で新NISAの投資枠を使い切ることをおすすめします。

2.新NISA ”積立投資”と”一括投資”のS&P500 シミュレーション条件

1871年から152年分のS&P500データを使い、以下の条件を考慮してシミュレーションしていきます。

新NISAの投資条件

  • シミュレーションは以下5パターン
    パターン1:30万円/月×5年積み立て

    パターン2:年初120万円一括投資+20万円/月×5年積み立て
    パターン3:年初240万円一括投資+10万円/月×5年積み立て
    パターン4:年初300万円一括投資+5万円/月×5年積み立て
    パターン5:年初360万円一括投資×5年
  • 投資先はS&P500連動の投資信託を想定
  • 投資信託の経費率は0.1%とし、配当はすべて再投資(配当は直近のS&P500平均配当率1.10%で一律計算)
  • ドルベースではなく、円ベースでの算出
  • 投資開始から5年間で新NISA投資枠は上限の1,800万円まで投資、その後10年間運用(合計15年)

S&P500の直近20年の年間平均利回りである約7%(月利で約0.57%)で上記5パターンを比較すると以下のようなグラフになります。

新NISA年利7%利回りの積み立て_一括投資比較

各パターンの15年目終了時点の新NISA資産額

  • パターン1:30万円/月×5年積み立て:約3,950万円
  • パターン2:年初120万円一括投資+20万円/月×5年積み立て:約4,000万円
  • パターン3:年初240万円一括投資+10万円/月×5年積み立て:約4,040万円
  • パターン4:年初300万円一括投資+5万円/月×5年積み立て:約4,070万円
  • パターン5:年初360万円一括投資×5年:約4,090万円

年利ではなく一定の月利で算出しているので、年初に360万円を一括で投資するほうが、当然最終的な資産額は大きくなります。
実際のS&P500ではどうなるのか?は次の章で確認していきましょう!

3.新NISA ”積立投資”と”一括投資”のS&P500 シミュレーション結果

それでは、1871年を開始年として、毎年1月からの”積立投資”と”一括投資”のシミュレーション結果を見てみましょう。現在、2023年になりますので、15年前の2009年積み立て開始が最新となり、139回分のデータになります。

なお、オレンジ~赤の部分は投資元本の1,800万円を下回ったパターンであり、緑色になるほど資産額が大きくなっていきます。


新NISAの 一括 vs 積立 シミュレーション(1871年~1913年)

新NISA投資シミュレーション(S&P500)_つみたてvs一括_1871-1913_4

新NISAの 一括 vs 積立 シミュレーション(1914年~1956年)

新NISA投資シミュレーション(S&P500)_つみたてvs一括_1914-1956_4

新NISAの 一括 vs 積立 シミュレーション(1957年~1956年)

新NISA投資シミュレーション(S&P500)_つみたてvs一括_1957-2009_4

全139回の平均からみれば、”年初に360万円を一括投資する”のが一番有利であることがわかります。S&P500指数は上下しながらも、基本的には右肩上がりであることから、”少しでも早く投資して長く運用したほうが良い”と言われるのはこのためです。

では、もう少し細かく見てみましょう。

全138回のうち、”月30万円の積み立て投資”と”年初360万円の一括投資”で、どちらの資産が増えた年が多かったか?というと、

月30万円の積立投資:60回(43.2%) < 年初360万円の一括投資:79回(56.8%)

となっており、一括投資が有利ではあるものの、そこまで大きな差はありません

全139回の平均も60万円程度の差なので、15年運用して約1%程度の差であれば、あまり気にしなくて良いレベルであると思われます。

4.新NISAの投資枠上限までのおすすめ投資法

1871年からのシミュレーションから、”年初に360万円を一括投資する”のが一番で有利であるが、そこまで大きな差はないことがわかりました。

しかし、150年前と現代では投資や金融環境が大きく違うため、1ドル360円の為替が崩れた1971年から(その後変動為替相場へ移行)39回分の直近約50年のシミュレーション結果を見ておきましょう。

新NISA投資シミュレーション(S&P500)_つみたてvs一括_1971-2009_4

”年初に360万円を一括投資する”のが一番で有利であることは変わらず、また、全39回のうち、”月30万円の積み立て投資”と”年初360万円の一括投資”で、どちらの資産が増えた年が多かったか?というと、

月30万円の積立投資:16回(41.0%) < 年初360万円の一括投資:23回(59.0%)

となっており、年初一括投資のほうが多少有利になっているものの、ほぼ、1871年からの139回分のシミュレーションと同じような結果となっています。

ただし、資産増加の平均が120万円差と倍になっており、15年運用して2%程度の差に広がっているため、近年では一括投資のほうが有利になっていることがわかります。

そのため、新NISAの年間投資枠上限である360万円まで投資できる方は、

コレがおすすめ

年初300万円+月5万円をクレジットカードで積立投資しポイントをゲットする

のが、管理人としてはおススメです!

あくまでS&P500の過去データからのおすすめであり、絶対ではありません!また、投資を始めたばかり、もしくは新NISAで初めて資産運用を始めるような方は、月30万円のつみたて投資をおすすめします。株はリスク資産であり上下に大きく動くため、いきなり大きな額の資産で運用すると、ご自身のリスク許容度を超えてしまい、市場から退場してしまいますので・・・。

5.新NISAの投資枠上限まで”積立投資”と”一括投資”の最大差は?

直近の過去152年分、全139回のS&P500でのシミュレーション結果は平均として、投資枠上限まで”積立投資”も”一括投資”もそこまで大きな差は出ないとなっていますが、開始した年によってはかなり大きな差が出ています。

そこで、1ドル360円の為替が崩れた1971年以降で、”積立投資”が一番有利であった2007年開始”一括投資”が一番有利であった2009年開始を見てみましょう。


”積立投資”が有利だった 2007年開始の新NISAシミュレーション

新NISA一括vsつみたて_2007比較_4

”一括投資”が有利だった 2009年開始の新NISAシミュレーション

新NISA一括vsつみたて_2009比較_4

2007年開始、2009年開始どちらも大きく資産が増えているため、そこまで大きな差になっていないように見えますが、

・1937年開始の場合は、”積立投資”が約+190万円
・1987年開始の場合は、”一括投資”が約+760万円

と、約6~8%程度、資産増加に差がついています。

おすすめは”年初300万円+月5万円をクレジットカードでつみたて投資しポイントをゲットする”ですが、”年初180万円+月15万円(年間180万円)として平均を取りに行く”のもアリだと思います。


そもそも、新NISAは最速で投資枠上限まで投資して良いのか?こちらも過去シミュレーションしている記事がありますので、あわせてご覧ください。

また、新NISAの証券口座はもう決めましたか?まだの方、変更予定の方はこちらの記事もどうぞ!

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