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新NISAの投資枠をナスダック100 で最速投資すると5年後にどうなるのか?

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新NISAへnasdaq100を最速で積み立てると5年後にどうなるのか?

2024年から始まった新NISAで大きなリターンを狙い、ナスダック100に連動した投資信託に積み立てている方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

ボラティリティの高いナスダック100は、うまくいけば早めに大きな資産を作れる可能性があるものの、かなりリスクは高いため、5年後には実際にどうなっているんだろう・・・?と思うことはないでしょうか。

利回り10%あたりで積立投資のシミュレーションされていると思いますが、実際の株価では右肩上がりで推移することがほぼなく、特に値動きが激しいナスダック100は非常に大きく上下しながら資産が増えていくことが多く、時には大きなマイナスで終わることもあります。

今回の記事では、新NISAの投資上限である1800万円分の投資枠を、最短の5年でナスダック100に連動する投資信託へ投資した場合、5年後にどうなっているのか?を過去データからシミュレーションしてみます。

米国の大型テック企業の好調な業績とAIブームで、2024年2月時点ではナスダック100は絶好調です。ただ、この状態が続くとは限りません。過去、厳しい結果となったパターンも見ておくことで、自分には耐えられるか?という視点で見ていきましょう!

1.新NISAの概要

2024年から始まる新NISA制度は、非課税投資枠の拡大や非課税保有期間の無期限化など、現行のNISA制度と比べて大きく変わり投資額、期間ともに大幅に拡大されました。

具体的な投資額について、新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類の口座を併用することができ、年間投資枠は最大360万円、生涯非課税限度額は1800万円まで広がっています。

出典:金融庁ウェブサイト(新しいNISA

今までの積み立ては年間上限40万円だったものが年間上限は360万円、投資限度額は1800万円まで拡大され最速だと5年で枠を埋めることができるようになります。また、運用できる期間も20年から恒久化されたことで、積み立てる金額と期間に自由度がもてるようになりました

自由度が高くなったことで、”では、どうすれば?”となりますが、未来が読める人間はいませんので、残念ながらこれが正解!は絶対にありません

そこで当ブログでは、NASDAQ100の過去データからシミュレーションした結果、”最速で1800万円を埋めるのが最適解”であると考えています。

なお、2021年から投資を始めた初心者のブログ管理人「なおた」は、新NISAの投資枠は成長投資枠も含めて、すべてS&P500に連動する投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)へ積み立てています。特定口座のほうで貯金をNASDAQ100連動の「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」へ積み立てを実施しております。

2.新NISAへ最速5年で1800万円をナスダック100に投資するシミュレーション条件

1986年から37年分のナスダック100のデータを使い、以下の条件を考慮してシミュレーションしていきます。

新NISA積み立て条件

  • シミュレーションは以下5パターン(年間360万円)
    パターン1:30万円/月×5年積み立て

    パターン2:年初120万円一括投資+20万円/月×5年積み立て
    パターン3:年初240万円一括投資+10万円/月×5年積み立て
    パターン4:年初300万円一括投資+5万円/月×5年積み立て
    パターン5:年初360万円一括投資×5年
  • 投資先はNASDAQ100連動の投資信託を想定
  • 投資信託の経費率は0.495%とし、配当はすべて再投資(配当は直近のNASDAQ100平均配当率0.5%で一律計算)
  • ドルベースではなく、円ベースでの算出
  • 結果は投資開始から5年後の12月末の資産評価額

ナスダック100の過去20年平均利回りである約10%で単純に比較すると、以下のような感じになります。

新NISA最速積立5年資産推移_nasdaq100平均リターン比較

各パターンの15年目の新NISA資産額

  • パターン1:30万円/月×5年積み立て → 約2315万円
  • パターン2:年初120万円一括投資+20万円/月×5年積み立て → 約2354万円
  • パターン3:年初240万円一括投資+10万円/月×5年積み立て → 約2393万円
  • パターン4:年初300万円一括投資+5万円/月×5年積み立て → 約2413万円
  • パターン5:年初360万円一括投資×5年 → 約2432万円

シミュレーションサイトで同じような結果を見ていらっしゃると思いますが、実際の運用中の資産推移は全然違います。特にナスダック100は激しく上下しますので・・・。

3.5年後の新NISAがいくらになったのか? ~ナスダック100 シミュレーション結果~

それでは、1986年を開始年として、最短5年で新NISAの投資枠を使い切ったシミュレーション結果を見てみましょう。現在、2024年になりますので、5年前の2019年積み立て開始が最新となり、34回分のデータになります。

オレンジ~赤の部分は投資元本の1,800万円を下回ったパターンとなり、緑色になるほど資産額が大きくなっていきます。

新NISA投資シミュレーション(nasdaq100)_5年後資産_1986-2019

平均は約2800~3000万円あたりまで資産が増えており、年間利回り約17%程度のリターンとなっています。おそらく、想像以上の利回りで驚かれている方も多いのではないかと思います。

ただし、オールカントリーやS&P500よりも分散が効いておらず、非常にボラティリティが激しいため、5年後の資産がマイナス48%~プラス362%という非常に大きな幅を持った結果となっています。

一番悪いパターン

一番悪かったパターンは1998年に投資を開始したパターンであり、年初一括投資すると、新NISAの投資額上限である元本1800万円に対して5年後に930万円まで減ってしまいます。投資開始から3年目の2000年にドットコムバブル崩壊をうけてしまい、5年後には資産がほぼ半分になってしまうという非常に厳しい結果です。

一番良いパターン

一番良かったパターンは1995年に投資を開始したパターンであり、年初一括投資すると、新NISAの投資額上限である元本1800万円に対して5年後には8320万円まで資産が増えています。ドットコムバブルの影響で5年で資産がプラス362%という驚異的なリターンとなっています。年利に換算すると年利50%を超えるという驚異的な利回りです。

次に、月30万円×5年積み立てをし、資産が増えた順に並べ替えたグラフを見てみましょう。

新NISA投資シミュレーション(nasdaq100)_月30万積立_5年後資産_1986-2019

赤色の部分が新NISAの投資枠上限である元本1800万円を5年後に下回った年になります。

詳しく見ると、34回中5回(14.7%)が元本を下回る結果となっています。ただし、34回中17回(50.0%)は5年後に資産が2500万円以上になります。

言い換えると、

ココがポイント

  • 新NISAの投資枠を最速5年で使い切ると、5年後の新NISAの投資結果は、6~7回に1回元本割れしている
  • 新NISAの投資枠を最速5年で使い切ると、5年後の新NISAの投資結果は、2回に1回40%以上のリターンを得られている

ということになります。

なお、投資開始5年後に5回は元本割れしてしまいましたが、その後、追加投資なしで10年運用(積立期間含めると15年間)を続けると、元本割れは5回→1回まで減ることになります。

ボラティリティの高いナスダック100であっても、長期運用を前提として狼狽売りせず、コツコツと積立&運用が重要であることがわかります。暴落前に逃げられるのが一番良いのですが・・・。

4.新NISAの最大・最小リターンのナスダック100 シミュレーションチャート

最後に、投資開始を最大リターンを出した1995年と最小のマイナスリターンを出した1998年に、新NISAの投資上限である1800万円をNASDAQ100への投資し、最速5年で使い切った資産推移を見てみましょう。

月30万円積立投資の最大・最小リターンのチャート

新NISA_nasdaq100最速積立投資_5年資産推移_1998vs1995比較

360万円年初一括投資の最大・最小リターンのチャート

新NISA_nasdaq100最速一括投資_5年資産推移_1998vs1995比較

ナスダック100を積立投資もしくは一括投資した最大・最小リターンのチャートになりますので、S&P500やオルカン以上に極端なパターンになります。資産が増えるのも減るのも、ここまで大きく上下した過去があったのは事実です。

また、過去の最大・最小リターンがこれからの上限下限ではもちろんないので、これ以上・以下の結果になることも十分あり得ます。そのため、あくまで参考ということになります。

今後のナスダック100はどのような値動きになるでしょうか?投資を始めたタイミングが3年違うだけで、ここまで大きな差になるとは想像できましたでしょうか?


S&P500に投資されている方はこちらの記事もどうぞ。

オルカンに投資されている方はこちらの記事もどうぞ。

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