「早期退職して自由な生活を送りたい」と思ったことはありませんか?
多くの人が日々の仕事に追われ、ストレスやプレッシャーを感じているかと思います。自分の時間、家族との時間が十分取れないまま、65歳まで働き続けますか?
そんな環境を変えることで注目されているのが、FIRE(Financial Independence, Retire Early)です。FIREとは、経済的独立を達成し、早期リタイアすることを目指すライフスタイルのことです。
では、FIREを達成するためには何が必要なのでしょうか?
「いくら貯めればいいのか?」「どのような投資戦略を取ればいいのか?」「そもそもFIREってどんなものか?」といった疑問を持って、このブログにたどり着いた方が多いでしょう。
このブログ記事は、FIREの基本概念と種類を詳しく解説し、皆さんがFIREを実現するお手伝いをいたします。
この記事を読むことでわかること
- FIREの基本的な考え方とその魅力がわかります。
- FIREを達成するために必要な具体的な金額の計算方法やシミュレーション方法がわかります。
- 自分に合ったFIREのスタイル(Fat FIRE、Lean FIRE、Side FIRE、Barista FIRE、Coast FIRE)の見つけ方を知ることができます。
人生の時間は有限です!FIREという生き方、まずは知ってみませんか?そして一緒にFIREを目指しませんか?
1. FIREとは?基本概念と早期退職のメリット/デメリット
FIREの定義と概要
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的独立と早期退職を目指すライフスタイルのことです。節約や投資を通じて資産を築き、通常の退職年齢よりも早く仕事を辞めることを目指します。
FIREを実現するためには、収入を増やし、支出を抑え、余剰資金で資産運用していくことが必須になります。
早期退職のメリットとデメリット
FIREして早期退職するのは、メリットも多いですがデメリットもあります。
メリット
- 経済的自由:仕事に縛られず、自分の好きなことに時間を使える
- ストレス軽減:仕事のプレッシャーから解放され、心身の健康が向上
- ライフスタイルの自由度:旅行や趣味に没頭したり、家族と過ごす時間が増える
デメリット
- 収入の不安定さ:資産運用がうまくいかない場合、収入が不安定になる可能性がある
- 社会的つながりの減少:仕事を辞めることで、職場の人間関係が途絶えることがある
- 長生きリスク:想定以上に寿命が大きく伸びて、資産が枯渇してしまう可能性がある
FIREを目指す理由:経済的自由と心のゆとり
FIREを目指す理由は、経済的自由を手に入れることで得られる心のゆとりであることが多いです。会社や仕事のプレッシャーから解放され、自分のペースで時間を使い、生活することができます。これにより、ストレスが減り、心身の健康が向上します。
早期退職後は、自分の時間を最大限に活用することが可能です。趣味や旅行、家族との時間を大切にすることで、自分の人生を取り戻し、充実した人生を送ることができます。
2. FIRE達成にいくら必要?具体的な計算方法とシミュレーション
FIRE達成に必要な金額の計算方法
FIREを達成するために必要な金額は、年間生活費と4%ルールを使って計算します。
4%ルールとは、資産の4%を年間生活費として取り崩す方法で、これにより資産が減らないとされています。
このルールは、トリニティ・スタディ(Trinity Study)と呼ばれる研究に基づいており、過去の市場データを分析した結果、30年間にわたり4%ずつ資産を取り崩しても資産が枯渇しにくいことがわかっており、現在も有効であるとされています。
例えば、年間生活費が300万円の場合、4%ルールを適用すると、「300万円÷0.04=7500万円」となり、この7500万円が、FIRE達成に必要な目標資産額となります。
現在と退職後の生活費と目標設定
まずは、自分の生活費がどうなっているか?を把握する必要があります。家計簿アプリなどを使って、毎月の支出を詳細に把握することから始めていきましょう。
管理人はこうしてる
- 私はマネーフォワードを使って支出はもちろん、収入と資産を把握するため、プレミアプランに加入して、ほぼすべての銀行口座や証券口座、クレジットカードを連携しています。
- 電子マネーやクレジットカード決済をしていれば、ほぼ自動で家計簿が出来上がるため、約500円/月の価値は十分あると思いますので、ぜひ使ってみることをおススメいたします。
現在の生活費を把握した後、早期退職後の生活費を見積もります。退職後も同じ場所、同じスタイルで生活していくのか、地方移住などで固定費を下げるか、退職後の生活費のシミュレーションをします。
シミュレーションに基づいて目標金額を設定しますが、退職後の年間生活費が240万円(月20万円)必要である場合、上記の4%ルールを適用すると6000万円が目標資産となります。
3. FIREを実現するための投資戦略
FIREを実現するためには、効果的な投資戦略が必須です。
資産を効率的に増やし、目標を達成するための主な手段として、株式投資、債券投資、不動産投資、金投資、仮想通貨投資の5種類を解説します。
株式投資
株式投資は、企業の株式を購入し、その企業の成長とともに利益を得る投資方法です。株価の上昇によるキャピタルゲイン(売却益)と、配当金によるインカムゲイン(配当収入)の2つのリターンが期待できます。
- メリット:高いリターンが期待できる、企業の成長に伴う利益
- デメリット:価格変動が大きく、リスクが高い
ココがポイント
長期投資を基本とし、分散投資を行うことでリスクを軽減します。特定の企業に依存せず、様々な業種や地域の株式を組み合わせることが重要です。
債券投資
債券投資は、国や企業の債券を購入し、その対価として利息を受け取る投資方法です。国債、社債、地方債などがあり、一定期間後に元本が返済されます。
- メリット:比較的安定した利息収入、元本の安全性が高い
- デメリット:リターンが株式に比べて低い、インフレリスク
ココがポイント
安全性を重視する場合は国債(特に先進国)を選び、リターンを求める場合は企業の信用リスクを考慮して社債を選びます。債券の種類や期間を分散させることで、リスクを管理します。
不動産投資
不動産投資は、土地や建物を購入し、賃貸収入や売却益を得る投資方法です。住宅、商業用物件、オフィスビルなどが対象となります。
- メリット:安定した賃貸収入、インフレに強い
- デメリット:初期投資が大きい、流動性が低い
ココがポイント
物件選びが重要で、立地条件や市場の需要と供給にも大きく依存します。また、賃貸経営に関する知識や、不動産管理のスキルも必要となるため、初心者にはハードルが高い投資です。投資信託を利用した不動産投資(REIT)も一つの方法です。
金投資
金投資は、金そのものや金に連動する金融商品に投資する方法です。金地金、金ETF、金鉱株などが投資対象です。
- メリット:価値の保存、インフレや経済不安、地政学リスクに対するヘッジ
- デメリット:利息や配当がない、価格変動がある
ココがポイント
金は価値の保存手段として利用されることが多く、他の資産と組み合わせることで、分散投資の1つとして持つと効果的です。長期的な視点で保有することが一般的です。
仮想通貨投資
仮想通貨投資は、ビットコインやイーサリアムなどのデジタル通貨に投資する方法です。ブロックチェーン技術を基盤とし、中央集権的な管理がないという特徴があります。
- メリット:高いリターンの可能性、分散投資の手段
- デメリット:価格変動が非常に大きい、規制リスクやハッキングリスク
ココがポイント
仮想通貨は非常に高リスク高リターンな資産です。ポートフォリオ全体のごく一部を割り当て、リスクを分散させることが重要です。また、信頼できる取引所を利用し、セキュリティ対策を徹底しましょう。
管理人「なおた」は株式投資の中でもインデックス投資で資産運用中です。新NISAも始まって税金面でも有利ですし、FIREを目指すのであれば、インデックス投資は絶対にやっておくべき投資になります。
4. 5種類のFIREとは?
(A) Fat FIRE(ファットファイアー)
Fat FIREは、現在の生活水準を維持しながら早期退職を目指すスタイルです。
贅沢な生活を楽しみつつ、経済的自立を実現するため、たとえば年間生活費が480万円(月40万円)の場合、1億2000万円の資産が必要となります。
メリット
- 高い生活水準: 生活の質を落とすことなく、豊かな暮らしを維持できます。
- 幅広い選択肢: 経済的余裕があるため、趣味や旅行、教育などに自由にお金を使えます。
デメリット
- 多額の資産が必要: 大きな資産を築くためには、高収入の仕事やリスクの高い投資が必要です。
- 長い準備期間: 必要な資産を築くまでに時間がかかることが多いです。
(B) Lean FIRE(リーンファイアー)
Lean FIREは、極限まで支出を抑え、最小限の生活費で早期退職を目指すスタイルです。
年間生活費が180万円(月15万円)の場合、必要な資産は4500万円となります。
メリット
- 少ない資産で実現可能: 必要な資産が少ないため、比較的早く経済的自立が達成できます。
- シンプルな生活: 物質的な豊かさよりも精神的な充実を重視するライフスタイルです。
デメリット
- 生活の制約: 節約生活が求められるため、生活の自由度が低くなります。
- 緊急事態への対応力が低い: 不測の事態に対応するための余裕が少ないです。
(C) Barista FIRE(バリスタファイアー)
Barista FIREは、会社をリタイアしながら、好きな仕事や趣味のアルバイトやパートで働くスタイルです。
年間生活費が500万円で、アルバイトやパート収入が年間200万円の場合、資産としては年間生活費の差額である300万円の25倍、つまり7500万円が必要になります。
メリット
- 柔軟な働き方: 好きな仕事を続けながら、ストレスフリーな生活が送れます。
- 収入の補完: アルバイトやパートの収入があるため、完全リタイアよりも安心感はあります。
デメリット
- 一部働く必要あり: 完全に仕事を辞めることができないため、ある程度の労働が必要です。
- 収入の変動: アルバイトやパートの収入が安定しない可能性があります。
(D) Side FIRE(サイドファイアー)
Side FIREは、個人事業やフリーランスとしての収入と資産収入によって経済的自立を目指すスタイルです。
たとえば、生活費が500万円で個人事業やフリーランスとして年間200万円を稼ぐ場合、必要な資産は差額である年間300万円の25倍、つまり7500万円の資産が必要になります。
メリット
- 収入の多様化: 複数の収入源を持つことで、収入が安定しやすくなります。
- 趣味を収入に: 自分の趣味や特技を生かした収入源を作ることができます。
デメリット
- 時間と労力が必要: 個人事業やフリーランスで稼ぐため、時間とエネルギーを注ぐ必要があります。
- 収入の不確実性: 個人事業やフリーランスの収入が安定しないことがあります。
(E) Coast FIRE(コーストファイアー)
Coast FIREは、退職のための貯蓄これ以上続けなくて良い状態に到達することを目指すスタイルです。
例えば、30歳で600万円の資産を築き、その後は年利5%で運用すると、65歳(35年運用)時点では3300万円となり、老後資金としては十分となるため、以降は老後のための貯蓄はせず、収入を自由に使うことが出来ます。
メリット
- 長期的な安心感: 早い段階で老後資産に目途がつくため、長期的な経済的安心感があります。
- 余裕のある生活: 資産が成長するのを待つだけでよいため、生活に余裕が生まれます。
デメリット
- 長い時間が必要: 資産が成長するのを待つため、目標達成までに時間がかかります。
- 市場のリスク: 投資市場の変動によって、計画が狂う可能性があります。
まとめ:FIREを目指すためのポイント
FIREを目指すためには、日々の生活での節約による支出削減、投資による資産増加、FIRE達成のモチベーションがポイントになります。
それぞれ、具体的な計画を立てることで着実にFIRE達成に向けて進んでいくことができますが、5種類のFIRE(Fat FIRE、Lean FIRE、Barista FIRE、Side FIRE、Coast FIRE)それぞれに、特徴、メリット、デメリットがあります。
コレがおすすめ
自分のライフスタイルや目標に合わせて、最適なFIREのスタイルを選ぶことが重要ですが、管理人としてのおすすめは、段階的なFIREを目指すことです。
段階的なFIREのおすすめ
- 一番ハードルの低いCoast FIREを目指した目標資産を設定して達成する。
- 次にLean FIREを目指した目標資産を設定し、最低限の生活であれば資産収入だけで賄える状態を目指す。
- その後、Barista FIRE、Side FIREの目標資産、Fat FIREの目標資産をそれぞれ試算して、目指していくのを決めるのが、現実的でモチベーションも保ちやすいです。
早期退職を実現するためには、計画的な資産運用と継続的な努力が必要です。あなたにとって最適なFIREのスタイルを見つけ、経済的自立と早期退職を目指しましょう!
FIREを目指すには節約は重要なポイントになります。ふるさと納税、まだやったことがないという方、絶対にやるべきです!
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